フリーでループを入れるかも、SPの結果を見て最終判断することになるだろう。入れれば、3種類(ループ、サルコー、トーループ)4度の4回転は、昨年4月の世界選手権(ヘルシンキ)でフリーの世界最高得点(223・20点)を出したときと同じ構成になる。
けがはすっかり治っているようだし、逆境が好きで、燃えるタイプ。3カ月実戦から離れていたことによる試合勘やスタミナについては、あまり心配しなくていいと思う。
一番のライバルは宇野だ。昨年12月のグランプリファイナル(名古屋)でチェン、1月の四大陸選手権(台北)では金博洋に敗れたが、あの頃は五輪で金メダルを取るためにいろんなことを試している最中で、出来自体が良くなかった。今大会の団体SPで、チェンが失敗を繰り返すなど荒れた展開の中、ほぼノーミスでやり遂げたところを買いたい。
羽生と宇野の対決は、ミスした方が落ちる、ギリギリの戦いになるだろう。両者にミスがなければ、世界最高得点を出したプログラムを演じる羽生に分がある。 (1976年インスブルック五輪代表)