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【畑史進コラム】あぁ素晴らしきかなTVゲーム第107回 やりこみという名の地獄

【畑史進コラム】

あぁ素晴らしきかなTVゲーム第107回 やりこみという名の地獄

特集:
畑史進
今回はシンプルにやりこみ要素について

今回はシンプルにやりこみ要素について【拡大】

 TVゲームもスマホゲームも共通していることといえば、プレイヤーにあるミッションを課して、それをクリアしたらご褒美を与えるという様式美だ。これはRPGでも格闘ゲームでも、アドベンチャーゲームでも、リズムゲームなどいかなるジャンルでも存在する共通項目だ。特にインターネットに接続して遊ぶオンラインゲームでは、毎日デイリーミッションという宿題が課される。

 これをクリアすると微々たるものだが、ゲームの進行で助けになるアイテムが手に入るため、本腰を据えて目当ての大型イベントをクリアするための準備として、欠かさずこなしているという人もいる。

 中々に考えたなと思うものもある。ゲームというのは起動しなければ遊んでもらえないので、ゲームを立ち上げただけでもらえる「ログインボーナス」というものまで存在する。さらにこのログインボーナスに連続性を持たせて毎日起動してると、徐々に報酬がグレードアップするという仕掛けまであり、今やこれらの要素がないスマホゲームは存在しない、と言い切っていいほど標準化されている。ごくまれにゲーム自体は飽きているのにログインだけは毎日欠かさず続けているという奇特な人もいる。

 ■時限イベントが事の発端だ!

 一方TVゲームに目を向けると、最近はメニュー画面の中にミッション項目の一覧を用意しているゲームが多い。こういった項目はだいたいRPGだと、話しかけた人からたまたま受けたサブミッションの項目を記載していることが多く、親切なものでは必要なアイテムや行き先等のアドバイスが書いてあったりする。いわゆるゲーム内のメモ書きみたいなものだ。

 こういったサブミッション、サブクエスト系の物は昔からゲームに仕込まれていたが、インターネットの発達していない時代は攻略本を見なければ見過ごしたままクリアしてしまうことが多かった。RPGのようなボリュームの大きいものになると、マップに点在するキャラクター一人一人をしらみ潰しに会話しなければならない。

 ここでフト回想すると、世界を救おうとする主人公一同が待ちゆく人に片っ端から会話していく風景はかなり滑稽な絵面だ。リアルでやると絶対に不審者案件として警察に通報されてしまう。

 スーパーファミコン後期のRPGになると容量の拡大もあって本筋のストーリーから外れたサブストーリーまで実装されるようになってきた。  『ファイナルファンタジーVI』のシャドウ絡みの宿屋イベントや、サブストーリーの存在は今でこそ知られたものになってきたが、当時は攻略本でしか知りえない情報だらけだったので、クリア後に知って後悔したプレイヤーは続出したはず。

 加えてストーリーを進めてしまうとサブミッションやサブストーリーが消滅してしまうゲームも多く、この時点でしか手に入らない貴重なアイテムがこっそり仕込まれていたことを知って絶望したプレイヤーは泣く泣く自分からデータを消すか、諦めて先に進むしかなかった。こういった“悲劇を止めるための攻略本”の存在価値は非常に大きく、時限イベントを消化するコンプ癖のあるゲーマーにとっての必需品だった。

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  • まぁこんな漢字です。・・・
  • いやぁお恥ずかしい