2018.2.7 17:50

【伊藤崇コラム】「声優になろう!」#020 自分の姿勢について考えて

【伊藤崇コラム】

「声優になろう!」#020 自分の姿勢について考えて

自分の姿勢について考えて

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 みなさん、研究してますか?

 自分の可能性を試したいんでしょ?

 なら、やれることは全てやってみてください。

 究極の役者は子供から老人まで演じられる人だとして、通常の役者では限界があります。しかし、声優であればどうでしょう?

 演じているベテランさんがいるでしょ、まあ、そこまで行かなくても、役柄の多い年齢帯くらいは十分に研究してはいかがですか?

 もちろん、基本的な役柄(指定した)について、やることはもちろんですが、少しでも、多くの役柄を演じる研究をしてください。

 まずは2つくらいを目標として、演じてみてください。

 ただ、まずは1つ武器を持ちましょう。そうしなければ、チャンスがあっても何の役柄もゲットできませんよ。

 まずは1つ作り上げましょう。そして、2つ、3つと広げていってください。そうしているうちに、演じることが楽しくなっていくことでしょう。

 ところで、少し前にも話したと思いますが、あなた方と同じくらいか、年下の子役からの声優転向者が増えているんです。

 その子たちは、それこそ、子供のころから、演技的技術よりも(ガキに技術論なんて語ったってしようがない)、感情を込めろ、込めろといわれて育っているわけですよ。

 そんな子たちがそこそこ大人になって技術が乗っかったら、今のあなた方ではかないませんよ。まあ、実際にそのコースで活躍している人もいます。

 で、あなた方の優位な点て、なんですか? 人生経験? 大人である以上理性的? 論理的? 知能的? 人生経験があるなら、いろんな映像作品を見ているから、それを演技プランに乗せられませんか?

 理性的であるなら、なぜ、羞恥心なり、見えない壁を捨てられないのですが?

 論理的であるなら、なぜ、ト書きが演技に反映されないのですか?

 知能的であるなら、なぜ、セリフの意味を拾い上げようとしなのですか?

 と言うよりも、書き手側の気持ちになれないのでしょうか?

 正直、養成所、学校で何を勉強してきたのかなぁ~と思うところがあります。

 逆に、何を教えてるんだ!とか、あまりにも商業的すぎるぞ! と思ってしまうのですが・・・。

 まあ、それだから、ワークショップに来てんだってこともあるでしょうが・・。もちろん、言葉で言うほど、優しいものではないのですが・・・。

 では、個人的な意見として、少し、指針的なものを一つ。大学時代、落ち研だったのですが、コントとかやっていたんですが、皆さんの演技より、面白く、楽しく、時に悲しくできたのはなぜでしょうか?

 技術的にはもちろん皆さんのほうが上ですけど、あるものはコントのために女子高生を演じ、あるものは老人を演じた、皆さんと私たち落ち研のメンバーの違いはなんでしょうか?

 私たちは演技そのものよりも、どうしても、見に来てくれたお客さんたちを楽しませたい、笑わせたいという、義務というか、目的というか、信念みたいなものがあったような気がします。

 では、皆さん、なんで演じたいのですか? 最低限、伝えるべき相手に対して、どう思っています? 最終的には自分のためかもしれませんが、その間にあるものはなんですか? 伝えるべき相手に対して意識して演じてますか?

 もう一度、自分の姿勢について考えてください。

伊藤崇

「伊藤 崇」イメージ画像(いとう・たかし) 某大手印刷会社にて、アートディレクターとして活躍後、アニメ業界に転職。プロデューサーとして、(株)アクタス(株)セブンアークスで活躍し、現在、スタジオ藍丸で活動している一方で、有名漫画家の個展企画やIMTACで声優養成所講師として活動している。声優ワークショップOTTIの主催者 HP:(http://aska.gr.jp/otti/

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