2017.12.19 20:25(1/2ページ)

【高橋信之コラム】手塚治虫生誕90周年に向けて 鉄腕アトム「コミカライズ」を提案!

【高橋信之コラム】

手塚治虫生誕90周年に向けて 鉄腕アトム「コミカライズ」を提案!

特集:
高橋信之
昭和ノスタルジックなタイトルロゴも一周回って新しい!

昭和ノスタルジックなタイトルロゴも一周回って新しい!【拡大】

 日本現代マンガの開祖にして、テレビアニメーションの父でもある手塚治虫先生がお生まれになって来年(2018)で90周年となる。そして再来年には没後30年を数える。

 その生涯において憧れ続けたウォルト・ディズニーのまんが映画やハリウッド映画をテキストブックとして現代の漫画表現文法を生み出した手塚治虫出世の作品、それが『鉄腕アトム』(1951~)で、その着想もまたウォルト・ディズニーの名作『ピノキオ』(1940)からだった。

 太平洋開戦前に米国公開を迎えた『ピノキオ』は、戦後、1952年になって、ようやく日本でも公開された。

  この公開を長いこと待ちわびていたのが手塚治虫や多くの日本のディズニーファンで、戦後僅かながらも輸入されたコミックブックや映画紹介記事で情報だけは読んでいたものの動画を観るまで何年もまたざるを得なかったのだ。

 この『ピノキオ』もまた手塚治虫自らの筆でコミカライズされて、公開に合わせて刊行されている。

 その前年に読み切り作品として描かれ、同じ年に連載を開始した『鉄腕アトム』(1951~)がそれである。

 伝説の木人形は女神によって生命を与えられピノキオは誕生する。そして21世紀の未来では亡き息子をしのんだ天馬博士により、その姿を写したロボットとしてアトムは誕生した。

 この『鉄腕アトム』は、瞬く間に人気を集め、やがて手塚治虫自らの手によりテレビアニメとなった。

 それまで短編のユーモア作品しかなかったテレビアニメの歴史に、本格的な物語構成とSFセンスで構成された世界初とも言うべき傑作が登場したのだ。

 シリーズは1963年から1966年まで続き、エピソードは全193話を数え、その後に続いたライバル『鉄人28号』『エイトマン』らとともに、「日本のアニメの中核を占めるのはSFアニメ」というスタイルを形成した。

 さて、このシリーズだが原作漫画が存在するのは、50話ほど。テレビ放映は原作を使い果たしてしまい、手塚治虫監修の下、製作の虫プロダクションオリジナルの企画脚本として140話ほどが作られている。

【続きを読む】

  • アトムのエネルギーチューブはおしり注入するのが原作漫画では標準だが、アニメ版は往々にして胸のハッチから補給された。
  • 『火星探険』の時には、探検隊の隊長として少佐の位を与えられている。
  • 腕と足は先端を引き込んで、ジェット噴射口となり空中飛行も可能だ。立体機動攻撃中!
  • 作画崩壊ではなく、アトムの弟分として登場したコバルトです。ちなみに原作漫画では、アトムのプロトタイプとして作られたので兄貴扱いだった。
  • 内部透視図にはスケルトンフェチ、透明マニアならずともドキドキするはず。
  • 亡き息子トビオの姿写しとしてアトムを作った天馬博士は、その後もアトムに感情や恐怖を感じる回路をつけたり百万馬力に改造したり大修理をおこなったりしてつきあってゆく。
  • さまざまなロボットバリエーションを見せたのも『鉄腕アトム』が始まりだった気がする。
今、あなたにオススメ
Recommended by