2017.12.18 18:08

【伊藤崇コラム】「声優になろう!」#015 常識的なT・P・Oを身につけて。

【伊藤崇コラム】

「声優になろう!」#015 常識的なT・P・Oを身につけて。

常識的なT・P・Oを身につけて。

常識的なT・P・Oを身につけて。【拡大】

 この手の業界では、服装が自由なので気を使わない人が多いですね。でも、やる人って、ここぞというときはきちっとした服を着てきたりします。

 この話をすると、信長と道三の謁見の逸話を思い出します。道三が「うつけ」と呼ばれる信長を道中、とある民家からのぞき、油断していると、しっかり、信長は正装で現れるというものです。いわゆる、T・P・Oに合わせて服装を変えるというものです。

 何度も、講義では言いましたが、結局、キャスティング権を持っている人は、それなりの人物だということです。

 例外は別として、常識的な人間が決めていくのです。その常識的な人間に対して、非常識な服装をあえてする必要はないし、むしろ、目から入ってくる情報の重要性を考えれば、いきなり、マイナスから入る必要はないのではないでしょうか?

だからといって、高校生の役が欲しいからと言って、セーラー服を着る必要はないのですが・・・。

 まあ、常識的なことかもしれませんね。

 常識ならいいのですが、例えば、複雑な一つのせりふをどう考え、どう演じることができるのか。その人の経験、年齢、言いかえればその人のバックボーンによって受け止め方が違ってくることもあります。

 所詮、われわれが表現している「言葉」では伝わらないということなのでしょうか?

 残念ながら、通常の言い回し、言い方ではその言葉の尺度は伝わらないことが多いです。

 仮に、%や計測する単位をつけたとしても、心の中の尺度が共通になることはできません。だから、芝居は面白いのです。

 思わぬ反応、解釈が山のように出てきます。

ただし、表現者が未熟であればある程、その解釈の多様性は失われてしまいます。

 そんな中で、キャスティングする側って、いろんなことを考えているんですよ。それは、アニメもゲームも一緒です。ちゃんと、考えている人は考えています。

 ですから、皆さんが役作りをすることについて、考えてください。本当のトッププロの求められる領域がどの様なものか、考えてください。そんなことしていると、へこんだ人もいるでしょうが、これから待ち受ける困難はこんなもんじゃありません。

 考えてください!そんなことを人に、アドバイスをすることがいかに大変か、その人を売るための要素を見つけることがいかに大変かということを考えてください。

 また、その役割をする人がいかに重要か考えてください。

 今のあなた方の状況は、ちゃんと、あなた方の手を引いて、講師たちは誘導しているでしょうか? できていないなら、私の養成所、ワークショップに来てください。

伊藤崇

「伊藤 崇」イメージ画像(いとう・たかし) 某大手印刷会社にて、アートディレクターとして活躍後、アニメ業界に転職。プロデューサーとして、(株)アクタス(株)セブンアークスで活躍し、現在、スタジオ藍丸で活動している一方で、有名漫画家の個展企画やIMTACで声優養成所講師として活動している。声優ワークショップOTTIの主催者 HP:(http://aska.gr.jp/otti/

今、あなたにオススメ
Recommended by