2017.12.11 18:31(1/3ページ)

【山田将史の鉄道コラム】「山田将史の出発進行!」第15回 「あれから1年、レールの途切れた留萌本線」

【山田将史の鉄道コラム】

「山田将史の出発進行!」第15回 「あれから1年、レールの途切れた留萌本線」

留萌駅ホームから廃止方向の線路を臨む。途中に車止めが設置され列車は先へは進めない。

留萌駅ホームから廃止方向の線路を臨む。途中に車止めが設置され列車は先へは進めない。【拡大】

 昨年12月、北海道・留萌本線の留萌~増毛が廃止されました。第3回の連載でその最期の様子をお送りしましたが、あれから1年が過ぎました。11月初頭、即売会に参加すべく北海道を訪れたのですが、その足でなくなった留萌本線の様子を見に行きました。

 ■終着駅となった留萌駅

 留萌本線は全線が廃止されたわけではなく、廃止された留萌~増毛はその末端にあたり、根元の部分の深川~留萌では列車の運行が続けられています。廃止区間はバスとの競合が激しく鉄道の利用者が皆無だったこと、留萌自体は留萌振興局(北海道内における都道府県のようなもの)の中心地でそれなりに大きく、他地域と繋がる鉄道網にまだ意義があるなどが一部残された理由ですが、JR北海道は残された区間の運営にも難色を示しており、決して安泰ではありません。

 そう遠くない将来廃止されることは目に見えていなくもないのですが、とにかく、今は留萌駅が終点となりました。ホームに降りてみると、かつては先へと続いていた線路の途中に車止めが設置され、もうこれ以上先へは進めなくなったことを物語っています。実は留萌駅にはかつては羽幌線という日本海沿岸を走っていた路線も乗り入れており、配線の関係から駅構内はとても広かったのです。しかし羽幌線はとっくに廃線となり、留萌本線も末端が失われて、ことさら寂しい駅となってしまいました。

 途切れたのは線路だけではありません。きっぷ売り場にある運賃表も架け替わり、増毛までの各駅の文字ははっきりと失われてしまいました。もちろん増毛方面へのきっぷを買うことはできません。最終日間近には記念入場券も販売され多くの人が詰めかけた駅構内も、また以前と同じようにがらんとしてしまっていました。

 今では、深川方面へ向かうわずかな乗客を迎えるのみ。といっても、廃止区間も前から利用者は多くなかったのであまり変わっていないのかもしれません。そして、この留萌駅も、果たしていつまで残すことができるか……。これが北海道の鉄道の紛れもない現状です。

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  • ホームにあるのりば案内。「増毛方面」の文字が点灯することはもうない。
  • 終着駅となった留萌駅の運賃表。
  • 廃止された瀬越駅。一部のレールははがされホームは立入禁止になった。
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