2017.11.30 17:25(1/3ページ)

【畑史進コラム】あぁ素晴らしきかなTVゲーム第86回 継承すること維持することの難しさ

【畑史進コラム】

あぁ素晴らしきかなTVゲーム第86回 継承すること維持することの難しさ

特集:
畑史進
もう良いんだよFFはあれでDQは7の時にこの路線を維持すると決めたんだから

もう良いんだよFFはあれでDQは7の時にこの路線を維持すると決めたんだから【拡大】

 今年の夏はいちゲーマーでかつゲームライターの僕としていろいろと考えさせられる2カ月だった。大げさなように聞こえるかもしれないが、もしかしたらこの2月は今後の日本のゲーム業界の命運を左右する重大な節目だったのではないかと。今回は、じっくりと眠くなるかもしれないが真面目に耳を傾けてほしい。

 ■ゴールデンメンバー集結は最後かもしれない『ドラゴンクエスト11』

 『ドラゴンクエスト』といえば第1作目から堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういちの3人がゲーム開発に携わり、以後シリーズの伝統としてこの3人が関わってこそ『ドラゴンクエスト』としてシリーズのブランドを維持してきた。

 そんなドラクエも今年で31年目、最新作の11は一部の若いプレイヤーの間では古臭いと感じた人もいたようだ。確かにドラクエ以外のポピュラーなRPGを見回して『ファイナルファンタジー』や『テイルズオブシリーズ』を例に上げると主人公は声優の吹き込みもあって生き生きとしゃべり、その生命力に応じるかのようにSF感満載のアクションを繰り広げている。一方で『ドラクエ11』は、ターン制RPGで敵の攻撃や主人公味方の攻撃が順番に行われていくように設計され、自分からは自由気ままに行動ができないようになっている。一見すると、これは間違いなくドラクエシリーズが採用してきた伝統的なRPGのスタイルなのだが、このターン制はポケモンやペルソナシリーズでも採用されており、これだけが古臭い要因だとは言いきれない。

 このほか古臭いと思える原因が、声優の不採用、ストーリー、世界観、音楽、ステージの作りといろいろ意見は出てくるのだが、これらはもうこの3人が開発の主軸として関わっている以上お三方のセンスが維持され続けているとしかいえない。それに古臭いことの何がいけないのだろうか?

 FFシリーズは開発陣がほぼ毎回変わり続け、その時代時代に合わせ、先取りし続けたRPG作品に対して、昔ながらのRPGを維持し続けたドラクエは映画業界に例えると「ハリウッド映画」と「寅さんシリーズ」のような関係だ。寅さんシリーズは基本的にストーリーフォーマットが決まっており、このお決まりをいつも観衆が楽しんできて渥美清と山田洋次そして山田組のほぼ変わらぬ陣営で映画が制作されてきた。

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  • もし今作のドラクエに性別選択があったらどうなったんだろうかね
  • 外見を完全に作り変えたのは良いんだけどシステムが目コピという事で盛り上がっちゃった
  • このシーンはまだ良いけどバイクステージは本当に地獄のようなバグで発狂しちゃったわ
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