2017.11.20 10:11

【伊藤崇コラム】「声優になろう!」#011 ワークショップのチョイスについて(失敗編)その二。

【伊藤崇コラム】

「声優になろう!」#011 ワークショップのチョイスについて(失敗編)その二。

東京以外での実績はカウントされないと言われています。

東京以外での実績はカウントされないと言われています。【拡大】

 (失敗編)その二では、新人さんの話をします。

 「ありえない、ワークショップに行ってしまった」という、話を聞いた。その新人さんもむしろ、チョイスに問題があったのだ。

 都内で開かれたワークショップに参加したのだが、そこの先生がその新人さんより、アフレコの実績が少なく、しかも、地方出身者で、その時は東京進出の第一回目だったのだ。

 その先生にとって不幸だったのは、その新人さんが東京出身者だったことに加え、もう一人、違う声優事務所の顔見知りの新人がいたのだ。おまけに、違う事務所の新人も東京出身者であった。

 その先生も予習をちゃんとすればよいのに、生徒がなまって発音しているのをスルーするもんだから、二人に突っ込まれ放題だったらしい。

 授業内容はそんなに悪くはなかったが、結局二人は席を立ち、その日の授業料で居酒屋に直行したらしい。あえて言うと、これだけ、声優志望者が多く、競争が激しいと、その程度で、新人を教えるということは無理があると言わざるを得ない。

 ちなみに、東京の声優事務所のマネージャーに聞いてみてほしいのだが、東京以外での仕事が実績としてカウントされるかどうかだ。おそらく、カウントされないと言うだろう。なぜなら、アニメ、外画は100%東京で行われる。

 ゲームはお金を積めば地方でもやれるが、東京以外にある大手はだいたい東京でやっている。それに加え、キャスティングには制約を掛けざるを得ない。極端な話、事務所と声優は行かせたがらないし、行きたくないからだ。

 理由としては、仕事の効率が落ちるからだ。もちろん、地方での活躍を見て、東京の事務所に移籍する人もいる。ただ、その場合の多くが新人として紹介される。なので、実質、二人の新人は先生より、先輩になるのだ。

 地方で声優を目指す人にとっては厳しい話だが、知らないよりは知っていたほうが、今後の参考になるでしょうから書きました。

 ちなみに、数年前にアフレコ中に声優がせりふをなまったことがあった。私は、次期シリーズの打ち合わせを待合室で行っていたのだがその時に、いち早く反応したのが、制作側ではネイティブの私とメーカープロデューサー、そして、ベテラン声優さんだった。その辺は、気をつけてほしい。

 私の周りだけの話かもしれないが、メーカープロデューサーの傾向として、高学歴、東京もしくは近郊の出身者が増えているような気がする。そんじょそこらの、浅知恵ではだますことはできない。

伊藤崇

「伊藤 崇」イメージ画像(いとう・たかし) 某大手印刷会社にて、アートディレクターとして活躍後、アニメ業界に転職。プロデューサーとして、(株)アクタス(株)セブンアークスで活躍し、現在、スタジオ藍丸で活動している一方で、有名漫画家の個展企画やIMTACで声優養成所講師として活動している。声優ワークショップOTTIの主催者 HP:(http://aska.gr.jp/otti/

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