2017.11.15 19:57

【高橋信之コラム】パルプセダクション! レトロでセクシーなスクリーミング美女の悶絶

【高橋信之コラム】

パルプセダクション! レトロでセクシーなスクリーミング美女の悶絶

特集:
高橋信之
レイ・ブラッドベリが寄贈している雑誌でも、これ!

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 今回のネタは、ちとエッチ(エロティック)な記事です。よいこのみんなは、PG13すなわち13歳以下の小学生児童はお父さんお母さんと一緒に読んでね。

 SFやファンタジーなどをテーマとすると映画や特撮テレビ、ラノベやマンガ、アニメなどエンターテインメント全般、いわゆる大衆娯楽文化の世界では、しばしば「少女や婦人が絶対の危機や恐怖」に直面するシーンが描かれます。

 ホラー映画的には「スクリーミングクィーン」(悲鳴の女王)という女優にささげる冠もあります。

 怪獣や怪人に遭遇して気絶したり、悪漢や宇宙人に誘拐されて縛られたり、不気味で正体不明なマシンに閉じ込められて苦悶(くもん)の表情を浮かべたり。

 多くの観客や読者(主には男性)は、こうした少女や婦人のピンチ姿にセダクション(誘惑)を感じてきたわけです。

 そのルーツは、19世紀末の大衆演劇から始まり、やがて20世紀初頭から始まったサイレント映画に転写され、さらには1920年代から1950年代に盛んになったパルプマガジンで開花したと我が輩は思う。

 さらにSF映画や特撮テレビでも、女性の苦悶の姿は必ず描かれるようになった。

 かのウォルト・ディズニーですら、活動黎明期の傑作『アリス・コメディ』シリーズ(1920年代半ば)で、「大ダコに触手で絡まれる少女」を描いてセンセーショナルな話題を集めてるんですわ。

 パルプマガジンというのは、粗悪な製紙技術で作られたザラ紙に刷られた安手の読み物雑誌のこと。19世紀末から印刷の量産化技術が発達し、20世紀初頭には活字だけでなくカラー印刷や図版も印刷できるようになって、ビジュアル化が始まり一気に大衆娯楽として読まれるようになったんですね。

 それらのパルプマガジンの表紙は、泣き叫び、恐れおののき、苦悶の表情を浮かべた美女たちがあぶな絵の彩りを添えました。

 ジャンルも犯罪スリラー、怪物ホラー、SFなどなどおおよそあらゆる大衆娯楽の分野で「スクリーミングクィーン」は活躍しています。

 その流れは、さらに『ウルトラマン』『ウルトラセブン』そして『キャプテンウルトラ』へと継承されていったのです。

 リドリー・スコットの『エイリアン』は、まさにあのSFスクリーミングクィーンの復活でもありました。

 いまでは、そんな映画ポスターや雑誌の表紙を見るコトはなくなりました。

 そんなオトコの本能を直撃するセダクションな表紙は、恥ずかしいと思われたのか、作る方がためらうようになったのか、あるいは売る方が避けるようになったのか?

 ま、今の時代にこの「パルプセダクション」を復活させるのは、なかなか勇気がいりますよね。

高橋 信之

「高橋 信之」イメージ画像スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

  • 悩ましく叫び声を上げてます。手袋していても、太ももは素足。
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  • こっちはマッドドクターに血液を抜かれています。江戸川乱歩や『怪奇大作戦』の元ネタか?
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