2017.11.6 14:18

【伊藤崇コラム】「声優になろう!」#009

【伊藤崇コラム】

「声優になろう!」#009

セルフプロデュースを心がけて

セルフプロデュースを心がけて【拡大】

 ある声優関係の仕事をしている人と話をしていたときのことです。

 最近の声優志望者は両極端な気がするというのだ。礼儀知らずで、無知すぎる人たち、一方でさまざまな情報を得て、礼儀からスタートする業界であるということを知って入ってくる人たち。

 当然、前者は後者の肥やしとなるべく高い入学金と授業料を納める。1年もたたない内に、厳しい現実を知り脱落していく。

 考えてもみれば、毎年、1万人近くの人間が声優になりたいと言って、専門学校や養成所、劇団などに入るわけですが、そのうちの100人程度が所属なり、預かりなどで、この業界に入ってくる。

 また、そのうちの20人程度がデビューを果たし、そのうちの5人程度が仕事を定期的にもらえる声優になる。で、10年後、そのうちの1人しか残らない。

 いうなれば、9999人が1人を支える肥やしとなっているのかもしれません。

 そんな、いばらの道に踏み込んだ以上、バイトで忙しいとか、何とかの言い訳なんて通用しない。聞いても、こちらは何とも思いません。おそらく、5000人程度いるであろう、礼儀知らずなおばかはどうでもいい。

 それでも、後の5000人とはまともに戦わなければならないのです。

 成功した声優さんは勝ったから残ったのではありません。残っているから、勝ったのかもしれない程度の話なのです。

 もちろん、だれと出会って、だれに習ってなどの自分ではどうにもならない、運命と呼ぶべき出会いとかもあると思います。でも、それを越えて、戦っていく必要があります。

 今は十分に情報を得ることができます。であれば、だれと必然的に出会うかを考えてほしいのです。

 10年後、一人しか残れないなら、自分が残るという、意気込みが必要です。バイトだとか授業だとかは言い訳になりませんよ。少しずつでも良いので、毎日練習する癖をつけてくださいね。

 まとめて練習するよりも、毎日でも少しずつ練習する方が成果につながりますよ。

 毎日のルーティンワークになって、集中力が欠けてきたら、違う刺激を自分に与えて、続けられるように工夫してください。

 考えて自分をコントロールしてください。それが、セルフプロデュースの第一歩です。自分を声優の道へと導いてください。

 ボイスサンプルの問題ですが、得てして、こちら側が求めるものとサンプルが一致しないのがよくあります。

 またせりふについても、ちょっといただけないものなど、挙げればきりがないのですが・・

特に、ワークショップに来ている人たちはそのことを念頭に置いて、思考し、プロデュース方法を考えてほしいです。

伊藤崇

「伊藤 崇」イメージ画像(いとう・たかし) 某大手印刷会社にて、アートディレクターとして活躍後、アニメ業界に転職。プロデューサーとして、(株)アクタス(株)セブンアークスで活躍し、現在、スタジオ藍丸で活動している一方で、有名漫画家の個展企画やIMTACで声優養成所講師として活動している。声優ワークショップOTTIの主催者 HP:(http://aska.gr.jp/otti/

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