2017.10.25 13:47

【高橋信之コラム】21世紀型ラノベのプロモーション方法

【高橋信之コラム】

21世紀型ラノベのプロモーション方法

特集:
高橋信之
物語の舞台は、欧州? 世界?

物語の舞台は、欧州? 世界?【拡大】

 物語は、1枚の「絵」から始まるんです、いつも。

 知性幼稚主義(卒業しない派)のSF作家、木川明彦が始めたグリーンファンドで始めた自作の小説のクラウドファウンディング。

 このファウンディングに添えられたイメージクリップ動画、その素材となった山下明彦のイメージ画がなかなか良いのだ。

 20世紀に始まった同人文化は、この21世紀にはオンライン投稿、CGMファンメイド、クラウドファウンディングといったシステムに補強されて数々の「作品発表の場」を獲得している。

 それらすべてのスタートは、タイトルと一枚の絵だと思うんだよね。

 山下明彦氏のキャラクタースケッチで、いきなり物語は明確になる。

 『ジャイアントロボ THE ANIMATION-地球が静止する日』に、キャラクターデザイン・絵コンテ・作画監督という中核スタッフとして参加。

 その後、宮崎駿監督の劇場映画『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』などスタジオジブリの数多くの作品で作画スタッフの筆頭としてご活躍し、また『ストレンジドーン』『ZEGAPAIN-ゼーガペイン-』のキャラクターデザインも担当している山下明彦のシャープなラインがすてき。

 ラノベギョーカイの縮小が始まり、バブル期に棚ぼたデビューした作家が次々と食えなくなっているいま、「食える立場を確保したうえで、書く」というアプローチ。

 木川明彦は我が輩がかつて率いていた会社で、もっとも自分と同じオタク魂を感じたスタッフで、唯一無二の後継者だった。

 本作は、構想20年、つまり木川明彦が『B-CLUB』(1998年休刊)の編集長だったときから抱いていた構想ということだ。

 (立場と名義上の編集長は、当時存在した版元バンダイ出版の加藤智氏だったが、企画から台割から何からを作っていた実質の編集長は木川明彦だった)

 ラノベもアニメの企画提案も、こういう映像クリップがあると、俄然(がぜん)、「読みたくなる」「見たくなる」よね。

 物語クリップ(さらにクラウドファウンディング)に特化した映像制作専門チーム「クリップピッチ」を作りたいね。

 しかし、タイトルは「光速バスター・ミナル」の方がよかったんじゃないかな。

 検索エンジンが調べの基本となったいま、新宿バスタばかりヒットしちゃわないか。逆に小説がヒットしてバスタの上にランクマウントしても面白いけどね。

 ■高速バスター ミナル  公式サイトhttps://greenfunding.jp/supernovabooks/projects/2014

高橋 信之

「高橋 信之」イメージ画像スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

  • スペースシャワーTVの物語コンテンツ開発ブランドが「スーパーノヴァ」だそうです。
  • 主人公の美奈瑠(ミナル)、もちろんバスターミナルからのもじりネーミングな。
  • ロシアの改造人間。スターリー・ムジャストヴァも美奈瑠の仲間
  • 英国海軍特殊部隊のリブーター(改造人間)、ネッド・マリナー。
  • アードゥラ・リッターはドイツ空軍のパイロット出身の改造人間リブーター
  • かつて誰もが夢見た科学と冒険に満ちた異未来。戦乱の暗雲立ち込める冷戦下の欧州。一人の少女と三人の改造戦士が強大な敵に立ち向かう!
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