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【高橋信之コラム】幻のSF画家を探して…

【高橋信之コラム】

幻のSF画家を探して…

特集:
高橋信之
どういう動力、理論で浮かんでいるかは、謎。あれこれ想像するのもSFの楽しみ。

どういう動力、理論で浮かんでいるかは、謎。あれこれ想像するのもSFの楽しみ。【拡大】

 ■ハリー・グラント・ダート

 もう何年も前から追い続けている19世紀末-20世紀初頭のSF画のイラストレーター、それがハリー・グラント・ダート氏。

 まだ写真製版の技法が印刷での実用化に達していなかった時代、新聞や雑誌にはコマーシャルアーティスト(商業画家)が描いた挿絵や図解が人々の目を楽しませていた。今、彼らのことはイラストレーターとも呼ぶが、そもそもイラストレーションとは「図解」「絵解き」のことで、絵を多く掲載したビジュアル時事新聞をイラストレーテッド・ニュースと呼んだところから始まっているそうだ。

 このハリー・グラント・ダート(1869-1938)は、19世紀末から20世紀初頭に、「ライフ」「ニューヨーク・タイムズ」などのメジャー媒体から発明雑誌などに数多くの風刺画、空想画を寄稿している。

 例えば空中を行く飛行船型の空中軍艦や武装艇、摩天楼から投射された怪力線など、まだ人類の動力飛行機の発明(ライト兄弟:1903年)に先駆けて、空想の翼を広げている。

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  • 明らかに『スター・ウォーズ』のジャバ・ザ・ハットの砂漠船と同じ。
  • 新聞のモノクロ印刷なのに「月光」の輝きに色彩を感じますね。
  • それぞれカスタムペイントをした飛行艇で遊ぶ貴族たちは、ボート遊びからの連想のようだ。
  • 岩山の頂上に着岸した空中船だが、不時着なのか探査の旅の途中なのかは不明。本文を探して行こう。
  • 投影式テレビ電話をかけたら入浴中立った!ようやくラジオ放送が始まった時代の、この空想力に驚かされる!
  • この巨大な装置の名は「ラジオムービー」すなわち無線映画、現在のテレビなのだ。まだコトバも決まっていない頃、ダートのすでに空想は半世紀先を行っていた。
  • 世界中から寄せられるラジオニュースと映像情報を聴き、太陽灯で日光浴をする未来の富豪に仕えるのはロボット召使い。
  • 世界を巡る少年たちの冒険を新聞マンガで連載!
  • 未来のニューヨークの交通事情を予言!まだ自動車はさほど走っていない時代だったが。
  • 『エクスプロリゲーター』(探索者たち)は、1908年時点ですでにカラー印刷されていた。
  • 杉浦茂のヘンテコ妖怪よりも早く怪物たちが登場!
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