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【高橋信之コラム】僕の業界奮闘記1 1982

【高橋信之コラム】

僕の業界奮闘記1 1982

特集:
高橋信之

 もう三十年以上も前の昔話。

 ディズニーが世界初のCG劇場映画『トロン』(1982)を公開したとき、角川書店の「バラエティ」誌で特集記事を担当した。

 CG映画っていってもいまのようなフルスペックのCG技術がなかった頃の映像だ。

 今ならばコンピューターの中でHD画質でデータを生成して映像データを得ることができるし、レンダリングを頑張れば4K画質、8K画質だって生成が可能だけど、当時はアナログ映像の時代だったからCG映像を一枚ずつモニター画面に出して再撮影したり一コマずつレーザーでフィルムにプリントしてたりしていたんだ。

 読者だって「CG」というコトバに馴染みがない。

 電子計算機で絵を描くのがコンピューターグラフィックです…と説明すると「え、絵が描けるロボットができたの?」という反応が返ってきた。おそらく鉄腕アトムみたいなロボットが絵筆のもっている姿をイメージしてるんだな、と想像できた。

 コンピューターという箱からどうやって映像が出力されるのかを、アナログな解説手法で見せるのがいいな…と思った。

【続きを読む】

  • 映画『トロン』(1982)ではCG風に現像処理したエフェクト動画も多く使われた。
  • 映像サブカルチャー雑誌として、秀逸な雑誌だったよね、バラエティ誌。
  • この模型、我が輩の手作り。スタッフが不器用でハンダ付けが出来なかったのですべて自分でやった。
  • 黎明期のCG映画ゆえ、画面の暗黒っぷりは半端なく、当時はかなりの違和感があった。
  • 当時、コンピューター雑誌級の専門的な記事を掲載したんだけど、なかなか評判はよかった。
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