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【高橋信之コラム】映画『メトロポリス』に隠された暗号(公開90周年記念投稿)

【高橋信之コラム】

映画『メトロポリス』に隠された暗号(公開90周年記念投稿)

特集:
高橋信之
ヒロインのマリアに化けた機械人間による扇情的なダンス!

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 フリッツ・ラング監督の古典SF映画『メトロポリス』(1927)はサイレント時代の作品ながらビジュアル及びテーマ的に後の『タイムマシン 八十万年後の世界に』(1959)、『スター・ウォーズ』(1977)、『ブレードランナー』(1982)といったデストピア/レジスタンスものに極めて大きな影響を与えています。

 『スターウォーズ』のC3POも同作の機械人間のデザインのオマージュから創作されています。

 日本でも1929年に公開され、当時、映画業界に入りたての円谷英二はドイツの技術と規模に仰天したそうです。

 また前年に生まれた手塚治虫は小学生の時の再公開または戦後のリバイバルで鑑賞し大きく感銘を受けたそうです。

 この影響(インフルエンス)は手塚治虫の初期SF三部作として高い評価を受ける漫画『メトロポリス』(1949)にも如実に現れています。

 さて、本作『メトロポリス』ですが、未来都市国家を支配するフレーダーセンたちの富裕層と過酷な労働を強いられる労働者階層という対立図式を背景に、復讐を誓う狂った科学者によって扇動された革命を描いた「社会風刺SF」と長年思っていたんですが、もうひとつの意味が隠されていました。

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