2017.3.28 15:47

【高橋信之コラム】アニメ音楽専用チャンネル

【高橋信之コラム】

アニメ音楽専用チャンネル

特集:
高橋信之
アニメ音楽専用チャンネル「ANiUTa(アニュータ)」

アニメ音楽専用チャンネル「ANiUTa(アニュータ)」【拡大】

 アニメ音楽専用チャンネルという野心的な企画がスタートするそうです。

 これ、日本の音楽産業がようやく世界に挑戦できる武器をもったなと思いました。言語対応がどうなっていくのか、が成功への鍵でしょうね。

 現時点(iPhoneアプリ)では日本語しか対応していない(固定)のようですが、順次、各国語になると思うんです。

 まず始めは「コンソール」、次に「楽曲解説」が翻訳されると思うんですが、勝負どころはその先の「歌詞翻訳」や「訳詞」をどうするかだと思います。

 これはコンテンツホルダー(原盤権保有者)やベンダーがすべてまかなうことはビジネス的に難しいから、ユーザー参加型(投稿型)になるでしょう。

 たとえば日本語の読めるメキシコのファンがスペイン語版の「歌の解説」や「歌詞翻訳」「訳詞」を投稿、次に他のユーザーが投稿を評価できるようにしておく。その評価ランキングはスペイン語圏のアニソンオタクの勲章として仲間に誇れるし、投稿者の「レコードラック」となる投稿領域へのアクセス数が高まれば「広告アフィリエイト」でリワードをしてもいいと思うんです。

 安易な孫引きで物議を醸してるキュレーションサイトと違って、ずっとクリエーティブな投稿SNSになると思います。投稿コンソールだけは、運営側がセットアップする必要がありますが、あとは投稿者(ユーザー)が英語、スペイン語、中国語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語と順次、日本が世界に誇るアニソンを続々とトランスレートしていってくれるはず。ソングペディアンの活躍が期待できます。

 あ、ソングペディアンは「ソング」と「ウィキペディアン」=「ウィキペディア投稿管理者」の掛け合わせ造語です。

 もうひとつ重要なこと。

 歌詞の翻訳投稿コンソールには「日本語歌詞のローマ字表記」が必須です。

レコードラックへの翻訳投稿で歌詞の意味が分かった海外のファンがカラオケで歌いたいのは「日本語発声」なんですね。

 かつてビートルズ旋風が世界を席巻したとき、その日本語カバーをした「東京ビートルズ」という企画バンドがありました。

これはこれで歌詞の意味が分かるから良いんですが、ファンが歌いたいのは「英語の歌詞」ですよね。

 日本語がなんとか読めるヒト向けに「ひらがな歌詞」、読めないヒト向けに「ローマ字歌詞」があるといいかと。もちろんこれも投稿者が作ってくれるはず。

 あと現時点でボカロ楽曲のラインアップが少ないので、ここも重要。

「アニソン」をテレビベースで考えずにネットベースで考えると、ボカロ楽曲は外せませんよね。収録希望楽曲のリクエストランキングが見られるといいなあ。

 アニメ、特撮、ドラマ、ボカロ、ビジュアル系。

 これらの「キャラクターミュージック」こそ日本の強みを出せる音楽コンテンツですよね。

高橋 信之

「高橋 信之」イメージ画像スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

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