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【高橋信之コラム】世界初のロボットアニメは…? 前編

【高橋信之コラム】

世界初のロボットアニメは…? 前編

特集:
高橋信之
「ビンボ、ロボットに乗る」場面写真

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 世界で初めて「ロボット」という言葉が登場した映像作品はなんだろうか…? 

 ロボット:ROBOT は、チェコの劇作家・小説家のカレル・チャペックが書いた戯曲『R・U・R』(ロッサム万能ロボット会社:1920)で初めて人造人間の呼称としてネーミングされた。

 それまで小説や映画などの物語の中では「機械人間:メカニカルマン」「怪物:モンスター」「スチームマン:蒸気人間」と呼ばれており、1930年代に「ロボット」という名前が世界中に広がるまでには十年の歳月を要している。

 今のところの調べではフライシャースタジオのわんぱく犬のビンボシリーズ『ビンボ、ロボットに乗る』(1932年 / Bimbo in the Robot )が、一番早い出現と思われる。

 ビンボシリーズ(1930-1933)はディズニーのミッキーマウスシリーズ(1927-)への対抗タイトルとして製作されたが、さまざまな弱点を克服できず人気を獲得できないまま三年で終了した佳作。

 キャラの弱さ、大胆なアイデアの不足、ギャグマン(面白い動きの考案者)の不在、音楽との連動性(トーキー性)の低さなど、ミッキーマウスとシリーシンフォニーというふたつの人気シリーズ(ドナルドダックは1934年登場)で破竹の進撃を続けていたディズニーには大差をつけられていた。

 だが今見ることができるいくつかの作品の中には、細部のアイデアやアニメ表現には面白いモノもある。 

 ビンボのガールフレンドとして登場したベティ・ブープは当初、プードル犬の設定だったが、後半は人間化したのでビンボはアニメ世界で「初めて人間の彼女をもった犬」ということにもなる。

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