2017.3.7 16:16

【高橋信之コラム】80年前のSFファンタジー人形特撮!

【高橋信之コラム】

80年前のSFファンタジー人形特撮!

特集:
高橋信之
『新しきガリバー!』場面写真

『新しきガリバー!』場面写真【拡大】

 『新しきガリバー!』という実写+パペット人形アニメが、革命後のソビエトロシアで作られています。1935年公開。

 1980年代、中子真治さんの『超SF映画』とか「スターログ」本国版、その他のレファレンス洋書とかでタイトルだけ知った作品とか、1990年代にインターネットで遭遇した未知の作品とかを知るたびに見たくて見たくてジタバタしてたんですが、こうやって次々に見られる時代が来てくれてる。いや、せっせと動画サーバにあげてくれてる研究者に感謝ー!

 チェコの劇作家カレル・チャペルの『R.U.R』(1920年発表、1921-1936年頃にイギリス、ロシアで上演)が描いたロボット=労働者の蜂起、フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』(1927)が描いた資本家と労働者との抗争=革命、などのテーマを受けて作られた空想未来革命映画でした。

 ガリバーが漂着した小人国リリパットは、王と貴族が労働者(泥人形)を支配して武器工場で働かせている侵略王国。

 その秘密を知ったガリバーが労働者たちと共に武装蜂起して王と貴族を懲らしめるという、まさにロシア革命万歳的なプロパガンダ作品。

 武器工場のメインマシンは『メトロポリス』のモーレクマシンだよなあ。

 いやあ、王が乗ってくる武装車、出撃するタンク、ガリバーが一網打尽にする戦闘装甲艦などなど、宮崎駿ワールドな作品でした。

 宮崎駿は、これ、見てんじゃないかな?

 王がカリオストロ伯爵みたいだし、時計塔に追い詰められて針にぶら下がってとかあるんですけど。

 日本公開されてないのかな?

 戦後、労働組合の上映会とかで配給されてないかな、ソビエト映画。日本海映画とか岩浪映画とかが輸入してなかったかな。

 間違いなくフランスの『やぶにらみの暴君』(1952)には影響与えてると思う。

 これ、カラーライズしてジブリコレクションで出すといいよね。

高橋 信之

「高橋 信之」イメージ画像スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

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