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【山田将史の鉄道コラム】「山田将史の出発進行!」第6回 「今振り返る、ここ10年の廃線」

【山田将史の鉄道コラム】

「山田将史の出発進行!」第6回 「今振り返る、ここ10年の廃線」

長野電鉄屋代線松代駅。2011年4月3日撮影

長野電鉄屋代線松代駅。2011年4月3日撮影【拡大】

 JR北海道の運転資金が、遠くないうちに尽きるという衝撃的な報道が飛び込んできました。公式発表ではありませんが、今までの単なる廃線や廃駅とは異なるとんでもない内容です。しかし、路線の廃止というのは国鉄末期のような大規模なものだけでなく、現在まで細々と全国各地で行われてきました。2017年、私が初めて廃止予定線の全駅乗下車を初めてから10年目になります。2008年から、廃止予定の路線は全駅訪問してきました。今回は、ここ10年間で廃止された路線を振り返りたいと思います。なお、私の個人的な事情で2009年以前の写真は持ち合わせていないことをご了承いただければと思います。

 ■三木鉄道三木線 厄神~三木(兵庫県・2008年4月1日廃止)

 国鉄から転換されたたった6.6キロメートルの第三セクター線でした。地元の大阪から遠くなく、1日で簡単に全駅乗下車ができました。厄神ではJR加古川線と接続しており、その加古川線からはかつて3つの路線が分かれていましたが、今は同じく第三セクターの北条鉄道線が残るのみです。北条鉄道も決して経営状況は良いとは言えませんが、そちらが残されて三木鉄道が廃止されたのは、通学利用者が少なかったのが一因だという話を職員の方から聞いています。厄神側と三木側で公立高校の学区が異なり、またがって利用する学生がいなかったそうです。

 ■島原鉄道線 島原外港~加津佐(長崎県・2008年4月1日廃止)

 三木鉄道と時を同じくして廃止にされました。私が初めて最終日に訪問した路線です。島原半島の沿岸を雲仙普賢岳を取り囲むようにして走っていましたが、その普賢岳の噴火による修繕費が経営の大きな負担となり、利用者の少ない末端区間が廃止となりました。北側半分の諫早~島原外港間は今でも運行が続いています。駅数が多かったため2回に分けて訪問しましたが、1回目の訪問は同時期に廃止された京都と長崎・熊本を結ぶ寝台特急あかつき・なはを利用しました。

 ■名鉄モンキーパークモノレール線(愛知県・2008年12月28日廃止)

 名鉄犬山線の犬山遊園駅から、モンキーパークという動物園を結んでいた短いモノレール線で、遊園地のアトラクションの感覚に近い存在でした。日本初の跨座式モノレール(レールの上にまたがって走るタイプのモノレール)です。後に開業した東京モノレールは、この名鉄モノレールの技術の上に完成しました。しかし車両や施設の老朽化が進み、利用者も多くなかったため車両・施設の更新は行われず廃線となりました。

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  • 十和田観光電鉄線十和田市駅。2011年12月25日撮影
  • 江差線江差駅。2014年3月3日撮影
  • 阪堺電軌上町線住吉公園駅。2016年1月4日撮影
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