2008年05月14日 更新

ミスター・Mayだ!レイズ・岩村、10試合連続安打!

四回、右前適時打を放った岩村。“ミスター・May”を襲名だ(共同)

四回、右前適時打を放った岩村。“ミスター・May”を襲名だ(共同)

岩村(中央)は、本拠地10連勝を飾りナインとハイタッチだ(撮影・小倉元司)

岩村(中央)は、本拠地10連勝を飾りナインとハイタッチだ(撮影・小倉元司)

 【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)12日(日本時間13日)】レイズの岩村明憲内野手(29)がヤンキース戦に「1番・二塁」で出場し、5打数2安打1打点。3試合連続のマルチ(複数)安打で、連続安打を10試合に伸ばした。チームの5連勝に貢献するなどミスター・Mayを襲名だ。創立11年目で過去10年間で最下位9度のレ軍が、球団史上初の貯金「6」の快進撃。地区首位の世界王者・レッドソックスに0.5差と迫った。

 どちらが200億円軍団だか分からない。総年俸で30球団中29位のレ軍が、断トツ1位のヤ軍に7−1の完勝。球団史上初の本拠地10連勝で、地元ファンを熱狂させた。

 「今の勢いはヤンキースより上。みんな自信を持って野球ができているのは確か。テンションも上がっている。これで上がらない方がおかしい」

 レイズ旋風の原動力になっている岩村。表情も自信に満ちていた。最初の2打席で連続三振を喫したヤ軍先発左腕のアンディ・ペティット投手(35)から、4点リードした直後の四回一死三塁で右前適時打を放った。

 八回にも一、二塁間を破り、3試合連続のマルチ(複数)安打。連続安打を10試合に伸ばして、1年目の昨年7月から8月にマークした自己最長記録まで2試合となった。5連勝中の打率は.417。まさにミスター・Mayを襲名だ。

 「何とか自分のタイミング、リズムで打席に入れるようになってきた」 4月の打撃不振から完全に抜け出した岩村は、二塁の守備でも軽快に3併殺。「転向1年目とは思えない動きをみせてくれている。予想以上に早く二塁に慣れてくれた」と、編成担当のアンドリュー・フリードマン副社長も感心しきり。30球団のレギュラー二塁手で今季失策ゼロは、岩村とパドレスの井口だけだ。

 球団創立11年目。過去10年間で最下位9度と低迷してきたレ軍だけに、この快進撃はまさに記録ラッシュ。貯金「6」は球団史上最多で、世界一26度を誇るヤ軍とのゲーム差が「3.5」になったのも、球団史上最大リードだという。

 「貯金の新記録? ボクからしたら、どうでもいい話。それが100年も続いたらデカい話かもしれないけど…。うぬぼれることなく、去年最下位ということを忘れちゃいけない」

 ア・リーグ東地区首位の世界王者・レッドソックスに0.5差。岩村の目が輝きを増していく。

★岩村トーク

−−強い勝ち方だった

 「自分の口から強いとは言いたくない。当たり前のことをやった、当たり前の結果。ここ最近は、そういう試合しかしていない」

−−3打席目の適時打は

 「1、2打席目は外の球でやられた(ともに三振)。3打席目は外のカーブをファウルした瞬間、次は内角に来る、これしかないと思った。自分は読みで打つ打者ではないが、最近は読みが当たっている」

−−1番打者の仕事が最近はできている

 「1番打者が打率2割じゃしようがない。まだ物足りない」

−−4月の不振時(打率.210)の心境は

 「いい当たりも正面に飛んで、なかなかないぐらいついてなかった。日本でもスロースタート。いつかは(安打が)出ると思っていた」

−−1年目より充実しているのでは

 「一緒ですよ。去年はフラストレーションがたまることも多かったけど、自分が決めた野球人生。弱くてもエンジョイしないと(メジャーに)来た意味がない」

−−試合内容は

 「向こうは主力が2人(Aロッドとポサダ)けがをしている。今のうちに、という気持ちはある。一戦一戦、自分たちのできることをやるしかない」