2008年05月12日 更新

松坂、7回7K2失点で自己最多タイの開幕6連勝!

東京ドームのモデルとなったメトロドームで初めて登板した松坂。7回2失点で開幕6連勝だ(撮影・リョウ薮下)

東京ドームのモデルとなったメトロドームで初めて登板した松坂。7回2失点で開幕6連勝だ(撮影・リョウ薮下)

 【ミネアポリス(米ミネソタ州)10日(日本時間11日)】レッドソックスの松坂大輔投手(27)がツインズ戦に先発し、7回6安打7奪三振の2失点。レ軍が5−2で勝利し、松坂はア・リーグハーラートップタイの6勝目をあげた。開幕6連勝は西武時代の2002年以来プロ自己最多タイで、メジャーでの6連勝も自己最多タイ。日本では11日が「母の日」。怪物は母・由美子さん(54)に最高のプレゼントを贈った。

 “先頭集団”に追いついた。松坂が初登板となったメトロドームで躍動した。ツインズを7回6安打2失点に抑える好投で6勝目。ヤンキースの王建民投手(28)らと並んでリーグトップに立った。

 「勝ったから言えるのですが、悪いなりに投げられたと思う」

 投球フォームの安定に苦しみ、インフルエンザも完治していない。その中で力投した。1点のリードを追いつかれた二回こそ2安打に押し出しの四球を含む2四球と苦しんだが、全96球中ストライクは63球。ストライク率.656は今季最高だった。投球リズムの良さが七回のココ・クリスプ外野手(28)、ジェド・ローリー内野手(24)の、ともに今季1号の連続ソロを呼び込み、勝ち投手の権利を手にした。

 開幕6連勝は西武時代の02年にマークして以来のプロ自己最多タイ。メジャーでの6連勝も、昨年4月22日のヤンキース戦から5月25日のレンジャーズ戦(1試合勝ち負けなし)以来の自己タイ記録となった。

 これで胸を張って報告できる。4月30日のブルージェイズ戦(ボストン)後、7回2安打無失点と好投した松坂は、54歳の誕生日を迎えた母・由美子さんに祝福の電話をかけた。しかし、「日本はもう時差で5月1日になっているわよ。しかもアナタ、勝っていないじゃない」と冷ややかな反応だった。

 それならば…。母への“リベンジ”だ。日本の「母の日」に、気合で白星のプレゼント。メジャーでは母の日にピンクのバットをプレゼントする習慣があるが「用意しています。欲しい、というのなら贈ろうかと思っています」と照れくさそうに話した。

 「不敗? チームが勝っているのでいいと思います。ボク自身は気にしません」。これで8戦負けなしの勝率10割。“親孝行な怪物”の進撃は止まらない。

★松坂TALK

 −−勝利を振り返って

 「勝ったから言えるのですが、悪いなりに投げられたと思う。(押し出し四球で同点にされた)1点目の取られ方は最悪でしたけど、気持ちを切り替えて次の打者を抑えることに集中しました」

 −−8四球を与えた前回登板との違いは

 「前回とはフィーリング自体が違う。ボクの中できょうくらいのモノ(感覚)があれば、きょうぐらいのモノ(内容)は出せると思います」

 −−スライダーがキレていた

 「全体的に良くなかった中で、たしかにスライダーは良かった。軸になるボールになったので、そこを中心に(投球を)組み立てることができた」

 −−今季は投げた試合で負けていない

 「チームが勝っているので、いいと思います。ボク自身は投げていて勝っているとかは気にしていないです」

◆松坂の投球についてレ軍のテリー・フランコナ監督(49)

「積極的な打線に向かっていった。ダイスケのピッチングが、チームに勝つチャンスを与えてくれた」

◆松坂の制球についてツインズのマイク・ラム内野手(32)

「何個か四球はもらったが、ほとんど(のボール)がストライクゾーンにきた。制球難って話だったんだけど…」

■データBOX

 松坂が開幕から無傷の6連勝。日本人投手の開幕6連勝は、2002年のドジャース・石井一久(現西武)に並ぶ最多記録。松坂自身の開幕6連勝は、西武時代の02年と並ぶ自己最多。開幕からに限らないメジャー日本人投手のシーズン最多連勝は、1998年ヤンキース・伊良部秀輝の8連勝。

★年に1度の“魔球”!?

 松坂が珍プレーを披露した=写真(撮影・リョウ藪下)。三回、先頭のジョー・マウアー捕手(25)へ4球目の直球を投げようとした瞬間、ボールが滑り、小さな弧を描いて打者との中間地点付近にポトリ。ボールはコロコロと転がってマウアーの足下にたどり着いた(結果はボール判定、球速不能)。スタンドは笑い声に包まれた。「マウアーに申し訳なかった。でも、いいチェンジアップだったでしょ?」と松坂は苦笑い。年に1球あるかないかの“魔球”だった。