2008年05月03日 更新

イチローが日米通算2903安打到達!ノムさん超えも「ふーん」

3安打猛打賞で野村氏を抜いたイチロー(AP)

3安打猛打賞で野村氏を抜いたイチロー(AP)

 【クリーブランド(米オハイオ州)1日(日本時間2日)】マリナーズのイチロー外野手(34)は「1番・中堅」で出場したインディアンス戦で3安打をマーク。日米通算2903安打とし、日本選手の通算安打数で2901本の野村克也氏(現楽天監督)を抜いて単独2位に浮上した。試合は延長十一回、2−3でサヨナラ負けを喫したが、孤高の天才が張本勲氏の持つ3085安打のプロ野球記録に一直線だ。

 イチローらしい反応だった。日米通算安打数で単独2位に浮上。通算3017試合で2901安打の野村氏を大きく上回る2098試合目での“到達”。ハイペースな足取りとは対照的な感想だった。

 「ふーん(という感じ)ですね」

 第2打席の初球を右前に運び、第3打席は左前打を放ち、最後は右前打で締めくくった。圧巻の猛打賞。だが、この男はそれだけでは喜ばない。もっとうれしいことがあった。「きょうはボクのゲーム」。好守と好走塁に胸を張った。

 四回一死二塁。ジョニー・ペラルタ内野手(25)の浅い右中間へのライナーに突進し、地面すれすれで好捕した。

 「右中間に大きいのを打つので前には守りにくい。そこはもう“におい”だね」

 1点を先制され、さらに二死二塁からライアン・ガーコ内野手(27)の中前打で本塁に突入した二走のトラビス・ハフナー内野手(31)をワンバウンド送球で刺した。

 「後ろ体重で投げたのであのランナーでないと厳しかった。あの場面の走者が彼だったという意味で、きょうはボクのゲーム」

 攻撃でも九回、万全なスタートではなかった三盗でミスを誘い同点のホームを踏んだ。三塁手の後逸を招くようなプレーに「100%のスタートではなかった。やばい、と思ったが、結果がそうなったらボクの勝ち」。試合には敗れたが両軍の拙攻が目立つ延長戦で、イチローだけが別次元にいた。

 今季33安打目で“頂点”まで、残りは「182」。その瞬間に向け、淡々とヒットを積み重ねる。

◆楽天・野村監督

 「オレの数字なんて大したことはない。上には上がいるしね。イチローもそんなものを目標にはしていないと思う。どうせなら不滅の記録を作ってほしい。彼ならやるでしょう」

★またも救援陣がブレーキ…プッツ押し出し

 またも救援陣がブレーキになった。延長十回に登板した守護神J・J・プッツ投手(31)が一死一、二塁からの連続四球で同点とされた。十一回はマーク・ロー投手(24)が四死球で傷口を広げ、サヨナラ負けにつながった。昨季は切り札的存在だったプッツだが、今季はこれで防御率9.00。城島健司捕手(31)も「真っすぐが高めに抜けている。そんなに制球が悪い投手ではないのにね」と首をかしげた。打線の決定力不足と救援陣の不調で1点差試合は1勝8敗となった。

(クリーブランド=共同)