2008年04月22日 更新

松井秀、4番任せろ打「すごくよかった」タイムリーツーベース

四回、右中間に適時二塁打を放つ松井秀。次戦は4番の可能性も

四回、右中間に適時二塁打を放つ松井秀。次戦は4番の可能性も

右足の異常を訴え、トレーナーとベンチに下がるAロッド(右)。松井秀(左)も心配顔(撮影・原田史郎)

右足の異常を訴え、トレーナーとベンチに下がるAロッド(右)。松井秀(左)も心配顔(撮影・原田史郎)

 【ボルティモア(米メリーランド州)20日(日本時間21日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)がオリオールズ戦に「5番・DH」で先発出場。四回に右中間へ適時二塁打を放つなど、3打数1安打1打点で7−1の勝利に貢献した。主砲アレックス・ロドリゲス内野手(32)が右太もも痛を訴え途中交代。次戦22日(同23日)のホワイトソックス戦(シカゴ)から4番を任される可能性が出てきた。

 試合後のクラブハウスには、チームメートの陽気な声が飛び交った。開幕からの20連戦を白星で締めた。連敗を3で止めて10勝10敗。四回に右中間へ適時二塁打を放ち勝利に貢献した松井秀もホッとした表情をしたが、それも一瞬だった。

 「Aロッドがいるのといないのとでは違う。だれも代わりはできません」。アクシデントは六回一死、松井秀の3打席目のときだった。一走のAロッドが右太ももに痛みを訴えて、途中交代したのだ。21日(同22日)は休養日で22日(同23日)にホ軍戦が組まれている。回復すれば問題ないが、痛みが残るようならば、4番不在の危機に陥る。

 そこで4番に急浮上するのがゴジラ。もともとAロッドは夫人のシンシアさんの出産が間近に迫っており、数日間の産休を取る予定になっていた。その間の代役の最有力候補に挙がっていたのは松井秀だった。

 首脳陣から昨年11月に手術した右ひざを不安視され、開幕は「8番・DH」でのスタート。6日(同7日)のレイズ戦(ニューヨーク)で5番に起用されて以降、勝負強さを発揮して主軸に定着した。今季20試合中、19試合に出場して打率.323(チーム1位)、3本(同2位タイ)、9打点(同3位)の数字を残した。

 「任された打順でベストを尽くすだけです」。昨年7月5日のツインズ戦(ヤンキースタジアム)以来の4番へ、ゴジラの心の準備はできている。

★ゴジラに聞く

−−開幕からの20連戦が終わったが

 「それなりに充実した毎日が送れた気がします」

−−このオリオールズ戦に負けると勝つとでは大きな違いがあった

 「そうですね。やはり同一カードで3連敗するのは…。そういう意味では大きな勝ちだったと思います。これで10勝10敗ですよね」

−−四回の第2打席での適時二塁打は効果的な得点となったのでは

 「1、2打席目はすごくよかったです。(中飛の1打席目も)バットのしんです」

−−故障防止への意識は強いか

 「例年以上に気をつけています。今までの経験もあるし、右ひざが完ぺきでないのもある」

−−ロドリゲスが戦列を離れる可能性も出てきた

 「Aロッドがいるのといないのとでは違う。だれも代わりはできません」

◆右太もも痛を訴えて途中交代したヤ軍のアレックス・ロドリゲス内野手(32)

右太ももを痛めるのは高校時代以来。長い間、こんな故障はなかった。数日で戻ってこられたらいい」

◆右太もも痛のロドリゲスに関してヤ軍のジョー・ジラルディ監督(43)

「回復の状態を見て、22日(日本時間23日のホ軍戦)の起用を決める」


■GODZILLA in USA

 試合後、松井秀が独身時代にはなかった行動に出た。21日(日本時間22日)は完全休養日。ボルティモアから次の遠征地シカゴに行くのも、一度、ニューヨークへ戻るのも個人の自由に任されていたが、ゴジラが選んだのは後者。車で約3時間かけて、愛妻の待つ自宅へと戻った。 「独身だったらニューヨークには戻っていません。たとえ1日でも家でゆっくりした方が、心身ともにリラックスできますからね」。つかの間の休息をへて、22日(同23日)から13連戦が始まる。

★ローマ法王がミサ

 訪米中のローマ法王ベネディクト16世が、ヤンキースの本拠地ヤンキースタジアムでミサを行い、約6万人の信者とともに祈りをささげた=写真(AP)。同スタジアムでのローマ法王のミサは、1965年のパウロ6世、79年のヨハネ・パウロ2世に次ぎ3度目。ミサに先立ち、ローマ法王として初めて、2001年の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービルの跡地(グラウンド・ゼロ)を訪問。「暴力に満ちた世界に平和がもたらされんことを」と述べ、犠牲者の冥福(めいふく)を祈った。

(ニューヨーク=共同)