2008年04月17日 更新

ゴジラ出世 17日にも4番 チーム3冠返り咲き「完ぺき」3号

六回に中前打を放つ松井秀。チーム3冠に返り咲き、4番昇格も近い!?(撮影・原田史郎)

六回に中前打を放つ松井秀。チーム3冠に返り咲き、4番昇格も近い!?(撮影・原田史郎)

 【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)15日(日本時間16日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が15日、レイズ戦に「5番・DH」で先発出場し、二回に右中間席へ3号ソロを放つなど2安打2打点をマークした。これでチーム3冠に返り咲き、近日中に産休でチームを離れるアレックス・ロドリゲス内野手(32)に代わって4番を任される可能性も出てきた。

 ドーム内に快音を残し、松井秀の打球が右中間に伸びた。二回一死。トロピカーナ・フィールド名物の、エイの泳ぐ水槽にもう少しで飛び込む3号ソロを放った。

 「真ん中高めの甘いボール。完ぺきに打てました。昨日(14日=同15日)ああいう形(5打数無安打)で終わったんで、1打席目でホームランが出てよかったです」

 カンザスシティーでは雨中の3連戦、続くボストンも寒く風邪をひいたが、暖かいフロリダで体調が上向いた。8試合34打席ぶりの一発は、1、2号に続いてまたもレ軍戦だ。逆転された直後の四回無死二、三塁では二ゴロに倒れたものの、同点の走者を迎え入れて計2打点。打率.314、3本塁打、8打点とし、ヤ軍内での打撃3冠の座を取り戻した。

 迷いのないスイングを蘇らせた名コーチは、高校時代の自分だった。5打数無安打に終わった前夜、宿舎に帰ってパソコンを広げた。動画投稿サイトにつなぎ、星稜高時代の甲子園での打席を次々に見た。「この高校生、随分と思い切りよくバットを振ってるなあって。初めて見たけど面白かった。参考になりました」。気がつくと午前3時。慌ててベッドにもぐり込んだ。

 近日中に「4番」に座る可能性も出てきた。ロドリゲスの妻、シンシアさんの出産が間近になっており、主砲は近日中に産休で一時チームを離れる。そうなった場合は絶好調のゴジラが、代役の筆頭候補となる。

 昨年11月の右ひざ手術をへて「8番・DH」で開幕した背水のメジャー6年目だが、ここまでは順調そのもの。16日(日本時間17日)からは、本拠地ヤンキースタジアムで宿敵・レッドソックスとの2連戦に挑む。

◆3号ソロを含む2安打2打点の松井秀に関してヤ軍のジョー・ジラルディ監督(43)

 「バットがよく振れている。凡打もミスショットをしているだけだ。センター返しがうまくできているのではないか」

★メジャー最多!!4月遠征試合数18

 1日の開幕戦から20連戦中のヤンキースはカンザスシティー、ボストン、セントピーターズバーグと続いた8試合の遠征を終えた。16、17両日のレッドソックス戦で本拠地ニューヨークへ戻った後、21日の移動日をはさんで10試合の遠征が待っている。球団広報部によると、遠征試合数18は4月としては大リーグ最多記録になる。

■GODZILLA in USA

 球場入りし、通路を歩いているときだった。背後からの「ヘイ、ガッジーラーッ!」という呼び声に振り向くと、レ軍のカルロス・ペーニャ内野手(29)が立っていた。スーツの上から腕や肩をつかんで「いい体をしているね。やっぱりゴジラと呼ばれるだけのことはある」とニヤニヤ。 「いやいや。ペーニャはもう6本もホームランを打ってるじゃないか。オレにそのパワーがほしいよ」と松井秀。試合ではペーニャは4打数1安打に終わり、対決はゴジラに軍配が上がった。