2008年04月15日 更新

レッドソックス・松坂が3連勝 6四球でも無傷

6四球と苦しみながらも3連勝の松坂。奪三振、勝率と合わせて投手部門“3冠”だ(ロイター)

6四球と苦しみながらも3連勝の松坂。奪三振、勝率と合わせて投手部門“3冠”だ(ロイター)

 【ボストン(米マサチューセッツ州)13日(日本時間14日)】レッドソックス・松坂大輔投手(27)が乱調ながら今季無傷の3勝目を挙げた。ヤンキース戦に先発して5回を5安打4失点。毎回の6与四球と制球に苦しみ116球を投げた。今季15与四球はア・リーグのワースト2位だが、勝利数と奪三振数は1位をキープ。試合は8−5で宿敵に連勝、4日以来の貯金「1」となった。

 まるでKO直後のような表情だった。5回で116球。勝ち投手の権利を手中にしながら、松坂は重い足取りで一塁ベンチへ引き揚げた。

 「序盤から大量点を取ってもらいながら、あんな内容の投球しかできなかった。勝てたことは、みんなに感謝しますけど、自分自身はストレスがたまる投球でした」

 開幕3連勝とはいえ、地元ファンからブーイングが上がるほどの制球難だった。三回まではボールがストライクの数を上回り、毎回の6与四球。開始時の気温7度から下がる一方だった寒さの中で右手の感覚を維持するのは難しかった。

 松井秀との今季初対戦も、中越え二塁打を挟んで2四球。「ボクがまったく勝負できていなかった」と唇をかんだ。奪三振数では辛うじて単独トップを守り、勝利数ではア・リーグ1位タイだが、15四球数は同ワースト2位。数字も好不調の波が激しい今季の投球を反映している。

 日本開幕戦後、レ軍は米西海岸とカナダ・トロントに遠征。今季初めてボストンで過ごした1週間は、松坂にとって3月に誕生した長男の顔を自宅でゆっくり眺められた1週間でもあった。

 男の子が生まれると「将来の夢はキャッチボール」と答える野球選手が多い中、松坂は「家族4人でゴルフをしたい」。息子と2人きりではなく、夫人の倫世さんや長女とも一緒にスポーツを楽しみたいという夢を明かしていた。

 「ストライクは入らなかったが、自分自身ではそんなに悪かったと思っていない。特に何も変えず、次の登板に向けて練習します」

 試合後はクリーブランド遠征に出発した松坂だが、今後の先発は4試合連続で本拠地フェンウェイ・パークの予定。次回18日(日本時間19日)のレンジャーズ戦では制球難を解消して、家族だけでなく、レ軍投手陣の柱にふさわしい投球を取り戻す。

◆レ軍のテリー・フランコナ監督(48)

 「攻撃の時間が長いイニングがあった上に寒くて(松坂の)制球力もよくなかった。できる限りのことはしてくれたが、五回までずっと制球で苦しんだ」

◆松坂についてレ軍のジェーソン・バリテック捕手(36)

 「普段の調子がつかめなかった。ヤ軍打線はボール球には手を出さないのでストライクが先行しないと苦しい」

■データBOX

 〔1〕松坂が開幕3連勝。過去日本人投手が先発で開幕3連勝以上を記録したのは、98年伊良部(ヤンキース)の4連勝、02年石井一(ドジャース)の6連勝に次いで3人目。開幕以外でのシーズン最多は99年伊良部(同)の8連勝。
 〔2〕4試合で3勝0敗、24奪三振、防御率2.70。投手主要3部門のうち、勝利と奪三振でリーグトップ。一方、この日は6与四球。1試合6与四球は、昨年7月19日のホワイトソックス戦以来、メジャー自己ワーストタイ。通算15与四球はリーグ2位。ちなみに4試合の投球数415球はリーグトップで、1イニング平均17.79球と制球に苦しんでいる。