2008年04月10日 更新

松坂、毎回の7奪三振0封連勝!!連敗3で止めた 

試合前のセレモニー中、ワールドチャンピオンの垂れ幕の前でキャッチボールをする松坂。「みんな、いいよな」(共同)

試合前のセレモニー中、ワールドチャンピオンの垂れ幕の前でキャッチボールをする松坂。「みんな、いいよな」(共同)

 【ボストン8日(日本時間9日)】レッドソックスの松坂大輔投手(27)が、日本と米国内に続く「トリプル開幕投手」を今季2勝目で飾った。本拠地初戦のタイガース戦に先発。108球、6回2/3を投げ4安打、毎回の7奪三振で無失点に抑えた。早くも勝利数と奪三振数でア・リーグトップに立った怪物。登板準備で試合前の優勝リング贈呈式には出席できなかったが、5−0の快勝を導き、チームの連敗も「3」で止めた。

 超満員となる3万6567人で埋まったスタンドが総立ちだ。うつむきながらマウンドを降りた松坂も、一塁ベンチ前で帽子を掲げて大歓声に応えた。

 「ホームの開幕戦に投げさせてもらえるということで絶対に勝ちたかった。チームの状態もよくないので、とにかく勝ちたいという気持ちでマウンドへ上がりました」

 “トリプル開幕投手”の重責を果たした。日本と米国内での開幕戦に続き、本拠地初戦に先発。開幕6連敗中とはいえ強打者が並ぶタ軍打線から七回途中まで毎回の7三振を奪い、4安打無失点で2勝目を挙げた。

 開幕直後ではあるが、早くも投手主要3部門のうち、勝利数と奪三振数(22)でア・リーグトップに立った。怪物が「三振王」だ。昨年6月以来となる公式戦2試合連続勝利で、メジャー2年目で初の“連敗ストッパー”。チームもア東地区の最下位を脱出した。

 19日間で3カ国を訪れた長期遠征から自宅に戻ったのは前々日の深夜だった。今季初勝利のウイニングボールが土産。疲れを癒してくれたのは3月の出産立ち会いの後、パソコン上でしか見られなかった長男の笑顔だった。元気をもらった松坂は、気温7.8度のこの日も半袖で登板。スライダーを多投した1日のアスレチックス戦から一変、速球中心の組み立てでおさえ込んだ。

 「いいな、と思いながらウオーミングアップをしていました」

 試合前は、外野から昨季の世界一を記念した優勝リングの贈呈式を眺めていた。靴下のロゴに42個のダイヤモンドがちりばめられた名前入り。選手の3番目に名前を呼ばれた際に受け取れなかったリングは、試合中にロッカーへ届けられた。

 「試合が終わってからはめてみました。すごくです」

 子供のような笑みを浮かべてはしゃいだ怪物。今季は昨季以上の活躍で、2個目の優勝リングを手にする。

★華やかセレモニー

 本拠地開幕戦を迎えたレッドソックスは、試合前にワールドシリーズ優勝記念指輪の贈呈式を行った。ボストン交響楽団の演奏する音楽や、高さ約11メートルの左翼フェンス「グリーンモンスター」に誇らしげに掲げられた2007年ワールドシリーズチャンピオンの垂れ幕など、華やかな雰囲気のセレモニーで盛り上がった。

★松坂トーク

 −−去年の本拠地初先発と比較して

 「昨年、最初にここで投げたときはファンの声援の大きさとか歓迎がハデだったので、自分でも少し普段とは違う精神状態だった。今回は、いつもの試合と同じように臨むことができた」

 −−セレモニーには出られなかったが

 「きょうは先発。どれだけセレモニーに時間がかかるか全く予想できなかったので、みんなと同じタイミングでリングを受け取るのはあきらめた。“いいな”と思いながらウオーミングアップをしていた」

 −−前回と投球スタイルが違っていた

 「いろいろな形を見せていけるのは、いいことだと思う。これからも違った形の投球スタイルが出るかもしれません。もともと春先はよくない。エンジンのかかりが遅い方ですけど、よくない中でしっかりゲームを作ることだけ考えています」

 −−七回途中の交代は

 「(六回の)ウチの攻撃が長く、しきりに“代わるか”といわれた。四球を出した時点で“もしかしたら代えられるかな”と思ったら、その通りになった」

■データBOX

 松坂は3試合で2勝0敗、22奪三振、防御率1.47。投手主要3部門のうち、勝利と奪三振で両リーグトップに立っている。
 昨季の3試合終了時(1勝2敗、24奪三振、防2.70)と比べて、奪三振率(9イニング当たりの奪三振数)10.80は同等だが、被安打率(同被安打数)は7.65から3.96、被打率(被安打÷打数)も.233から.131と大きく改善されている。
 松坂の開幕2連勝は西武時代の00年3連勝、03年6連勝に次いで3度目。

★最後は岡島1回ピシャリ

 岡島秀樹投手(32)が本拠地開幕戦の完封リレーを締めた。5点リードの九回に3番手で登板。2奪三振など3者凡退で開幕から4試合連続の無失点に抑えた。「気分的に楽な展開。最初にフェンウェイで勝ててよかった」。試合前には優勝リングを指にはめ、抑えのジョナサン・パペルボン投手(27)らと喜びを分かち合った。「日本ハムではもらったが巨人ではなかった。日本よりアメリカの方が価値がある」とほおを緩めた。

◆レ軍のテリー・フランコナ監督(48)

「きょうはカウント1−1からの14球中、11球がストライクだった。制球がよく攻めの投球をしていた」

◆レ軍のジェーソン・バリテック捕手(35)

「速球が走っていた。テンポがよかったのは投球に自信があり、調子がいいからだと思う」

★参りました 

◆開幕7連敗となったタイガースのジム・リーランド監督(63)

「松坂との対戦は(昨季と合わせて)3度目だと思うが、きょうがベストの投球だった。調子がよさそうで強気に速球を投げ込んできた」