2008年04月05日 更新

カブス・福留、驚異の出塁率で初勝利呼び込む「やっとスタート」

メジャー初勝利に福留が、中堅手・ピエと尻をぶつけて喜びあった(共同)

メジャー初勝利に福留が、中堅手・ピエと尻をぶつけて喜びあった(共同)

福留は四回、メジャー初盗塁となる二盗も決めた(共同)

福留は四回、メジャー初盗塁となる二盗も決めた(共同)

 【シカゴ(米イリノイ州)3日(日本時間4日)】カブスの福留孝介外野手(30)が、ブルワーズ戦に「5番・右翼」で先発出場し、左越え二塁打など2打数1安打2四球、2得点だった。四回には、初盗塁を決め勝ち越しのホームイン。3試合の出塁率は.667でチームの今季初勝利にも大きく貢献した。

 右中間でジャンプした福留が半回転する。同時に、フェリックス・ピエ中堅手(23)も飛び跳ねて激突した。初勝利の儀式は“尻タッチ”だった。

 「勝つことがどれだけいいか、とりあえずホッとしました。チームが、やっとスタートを切った感じです」

 勝利の流れを引き寄せた。2点を追う二回無死一塁。ブ軍先発、デーブ・ブッシュ投手(28)の、外角カットボールをたたき左越え二塁打。次打者の左前打で1点追加すると三走として、続く中犠飛で同点のホームを踏んだ。

 同点の四回先頭は四球で出塁。直後、二盗を決めた。後続の2連続四死球で二死満塁、1番打者の押し出し四球で勝ち越しのホームインだ。

 「流れの悪いときは、いい流れに動かさなくてはいけない。できなくても、そういう姿勢を見せれば何かが変わる」。その言葉通り、毎打席5球以上投げさせるなど、粘り強く流れを引き寄せた。

 2打数1安打2四球と2得点、初盗塁も決めた。開幕カード3戦での出塁率は.667(12打席8出塁)、打率は.500を記録。文句なしの数字だ。

 カ軍とブ軍は同地区(ナ・リーグ中地区)のライバル関係。このルーキーの大暴れに、ブ軍のマイク・マダックス投手コーチ(46)は福留に要警戒マークをつけた。

 「メジャーに適応する前に、崩さなければいけない。秘策は明かせないが、内外角に散らし、緩急を使うのは一つの方法だ」

 次回同カードは、本拠地・シカゴで29日−5月1日(同30日−5月2日)の3連戦。躍起になってかかってくるブ軍投手陣を、背番号「1」が再び粉砕する。

★福留TALK

 −−チーム初勝利となったが 

 「ホッとした。白星がどれだけいいか、ここまでロッカールームの雰囲気が違うのかと思った。チームがやっとスタートを切った感じです」

 −−同点、勝ち越しのホームを踏んだが 

 「投手が頑張っていれば、野手は何とかしてあげたいと思っている」

 −−左越え二塁打が流れを変えたが 

 「相手(左翼手の判断ミス)に助けられた安打。追い込まれて、しっかり逆方向に打てたのはよかったと思う」

 −−初盗塁も決め、今後も走るか 

 「そのときの状況を見極めて、いけるタイミングであればいく」

★初失策も記録

 福留に一回、初の失策がついた。無死二、三塁で飛球を処理。タッチアップで本塁を目指した三塁走者を刺そうとした返球がやや三塁方向にそれ、二塁走者の生還も許したため失策に。福留は「あれは僕の中では目いっぱい。それたのは申し訳なかった」と話した。

◆先発で初白星を挙げたカブスのライアン・デンプスター投手(30) 

「福留の活躍が、チームを初勝利に導いた。勝利に欠かせない存在だ」

◆カブスのルー・ピネラ監督(64)

「あいつはほかの誰よりもボールを見ている。プロの打者だ」

★出場停止

 米大リーグは3日(日本時間4日)、カブス傘下マイナーのロベルト・ヘルナンデス投手に薬物規定違反があったとして、50試合の出場停止処分を科した。処分は同日から適用される。