2008年04月02日 更新

39歳再び輝く!藪、914日ぶりメジャー登板で1回0封

これが39歳の底力。藪が3年ぶりのメジャーのマウンドで躍動した(共同)

これが39歳の底力。藪が3年ぶりのメジャーのマウンドで躍動した(共同)

 【ロサンゼルス3月31日(日本時間4月1日)】3年ぶりにメジャー昇格を果たしたジャイアンツの藪恵壹投手(39)が、ドジャースとの開幕戦で七回から3番手で登板。1安打を許したものの1回無失点で切り抜けた。試合はド軍が5−0で勝った。

 思いきりグラウンドに飛び出した。3年ぶりのメジャー登板。0−5の七回、藪が右翼のブルペンからダッシュでマウンドへ向かった。

 一死から左前打を許したが、2005年にナ・リーグの本塁打&打点の2冠を獲得した強打者、アンドルー・ジョーンズ外野手(30)をスライダーで遊ゴロ併殺に仕留めて3人で切り抜けた。

 「五回くらいから早く出してくれないかなと思っていた。感慨? ないです。目の前の打者を抑えることだけに集中した。最後はスライダーでうまく引っかけさせた」

 2005年9月29日以来、実に914日ぶりとなるメジャーのマウンド。「やめようと思ったことは何度もある。何とかここに戻るためにやってきた。いい感じで投げられた」と感慨深そうに振り返った。

 05年にアスレチックスでデビューしたが、06年にロッキーズ傘下の3Aを解雇され、メキシコでプレーした。昨年は所属先が決まらず、浪人生活を過ごした。メキシコ時代は移動に15時間かかることもあった。

 練習相手のいなかった昨年は公園で1人、ネットに向かって投げ込んだ。通行人にけげんな顔をされたことも1度や2度ではない。

 苦労を重ね、見事にマイナー契約からはい上がった39歳は「キャンプからずっと緊張感を持ってやってきたのでこれからも続けたい。先は長い。打者1人、1球を大事にしたい」と前を見つめた。


■藪恵壹(やぶ・けいいち)

 1968(昭和43)年9月28日、三重県生まれ、39歳。和歌山・新宮高から東京経済大−朝日生命を経て94年ドラフト1位で阪神入団。2004年オフにFAでアスレチックスに移籍した。06年ロッキーズとマイナー契約を結んだが、開幕前に退団し、6月からメキシカンリーグでプレー。今季、ジャイアンツとマイナー契約を結び、開幕メジャーを勝ち取った。日本通算成績は268試合に登板、84勝106敗0S、防御率3.57。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。既婚。背番号22。

◆1歳年上の藪の投球についてドジャース・斎藤隆投手(38)

「投球が勉強になります。気持ちで投げているし、(自分と)同じにおいがする」