2008年04月01日 更新

松井秀、勝ち取った8番DHからの逆襲誓う「戦える自信ある」

前日練習で気合の入った表情のゴジラ。8番から逆襲する(撮影・原田史郎)

前日練習で気合の入った表情のゴジラ。8番から逆襲する(撮影・原田史郎)

 【ニューヨーク3月30日(日本時間31日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が31日(日本時間4月1日)のブルージェイズとの開幕戦に「8番・DH」で先発出場する。昨年11月の右ひざ手術を経て勝ち取った開幕スタメンの座。同時に「8番」という打順はチーム内で自分の置かれている苦しい立場も物語る。そんな中、ゴジラが逆襲を誓った。

 気温30度を超えていたキャンプ地のフロリダから真冬の寒さの残るニューヨークへと戻ってきた。日焼けした松井秀の身も心も自然と引き締まる。昨年11月の右ひざ手術、キャンプとオープン戦での競争を経て勝ち取った開幕先発メンバーの座。だが満足などするわけはなかった。

 「この先、どうなっていくかは僕の結果次第ですよ。打順がこれから上がっていくか、スタメン落ちするか、そのままか。そのどれか。あとはグラウンドでやるだけです。そしてチームがどう判断していくか。戦える自信はあります」

 入団以来、6年連続の開幕先発も「8番」は初めて。過去5年間、守り続けた「左翼」はジョニー・デーモン外野手(34)に明け渡す格好となった。

 開幕戦のニューヨークは雨に低気温という悪条件が予想され、首脳陣が万全ではない右ひざの状態を考慮してくれたと差し引いても、じくじたる思いは消えない。開幕前日のヤンキースタジアムでの全体練習後、ゴジラによる逆襲宣言が飛び出した。

 「チームも新しいスタートを切るわけですから、スタートダッシュという意味でいい形で勝ちたいというのが正直なところです」

 逆襲を実現するためには通算打率.206と分が悪い大リーグ屈指の好右腕、ロイ・ハラデー投手(30)を攻略しなくてはならない。逆風をいつか、追い風に変えてみせる。

★松井秀トーク

 −−6年目の開幕を迎える心境は

 「いよいよ始まるな、という感じです。楽しみですね」

 −−開幕戦の位置づけとは

 「手術明けですし決して体調は万全ではないですが、そういう意味でもいいスタートを切れたらいいなと思う。スタートダッシュという意味でいい形で勝ちたいというのが正直なところです」

 −−「8番・DH」での先発に関しては

 「任されたところで精いっぱいやるだけ。明日(31日)はDHなので打席に入るときにしっかり集中していきたい。プレーヤーとしては試合に出るのは幸せなこと。どういう場所であれ自分の役目を果たせるように、現在の100%の力を出せるよう、しっかり準備していきたい」

 −−ブ軍先発のハラデーについて

 「メジャー球界でトップクラスの投手。彼が本調子だとなかなか打ち崩すのは難しい。そういう中でも1点でも多く取れるようにしたいし、点を入れるための力になりたい。自分の打てる球をいかに打てるか」

 −−開幕スタメンを勝ち取った、という意識はあるか

 「自分のベストを尽くしてやってきて、チームがスタメンに選んでくれた。それだけ。勝ち取ったという感覚はない」

★ジラルディ監督、松井に期待

 新指揮官のジョー・ジラルディ監督(43)が日本の報道陣向けに会見を開いた。ブ軍との開幕戦に「8番・DH」で起用する松井秀について「左翼でもDHでもヒデキが試合に出場する機会はたくさんあるはずだ。彼に関しては心配をしていない。どういう役割であろうと彼らしい成績を残してくれるはずだ」と期待を寄せた。

★王建民、バースデー登板

 初の開幕投手を務める王建民投手は登板する31日(日本時間4月1日)に28回目の誕生日を迎える。ヤ軍によれば台湾出身選手の開幕投手はメジャー初の快挙。昨年も開幕投手に決まっていたが直前の故障で回避しただけに喜びもひとしお。「とても幸せで興奮もしている。首脳陣の信頼に応えたい」と好投を誓った。

(ニューヨーク)