2008年04月01日 更新

カブス・福留、リグリー・フィールド名物のツタと“初対面”

福留(中)は外野フェンスのツタと“初対面”した(撮影・斎藤浩一)

福留(中)は外野フェンスのツタと“初対面”した(撮影・斎藤浩一)

 【シカゴ3月30日(日本時間31日)】カブスの福留孝介外野手(30)が、本拠地リグリー・フィールドで初めて守備練習をした。球場名物のツタが生い茂る外野フェンスを入念にチェック。打球が突き刺さると見失う“珍事”が多発してきただけに、ブルワーズとの31日(同4月1日午前3時20分開始)の開幕戦を前に福留が慎重になった。

 福留が右翼フェンス際に立った。ボールをフェンスに軽く投げると、素直に地面にポトリと落ちた。厄介な予想と反し、肩の荷をおろした。

 「まだ枯れているので、よほどのことがない限りツタに絡まることはないと思う」

 付き添った、外野守備を担当するマイク・クエード三塁コーチ(51)から、通訳を介して秘策も習った。万が一、打球を見失った場合は審判にグラウンド・ルール(二塁打)の適応をアピール。余計な進塁を防ぐためにも「お手上げポーズ」の予行練習もした。

 球場名物とはいえ、ツタは外野手にとっては厄介な存在。そのうえ外野フェンス自体もレンガ造り。打球を追って激突した場合、かすり傷で済めば幸いだが大惨事を招く可能性はある。

 深追いはしない。球場の形状もいびつで、打球がフェンスに直撃すれば不規則にバウンドすることが多い。本拠地での実戦経験がないだけに不安は隠せない。

 「フェンスに近づきすぎると良くない。打球がへんな方向にはねたときの処理が遅れるから」。ブ軍との開幕戦を翌日に控え、福留が初対面のツタとの格闘にも挑む。

★福留トーク

 −−リグリー・フィールドの印象は

 「寒いせいか天然芝が短かった。内野の土を入れ替えて整備したせいかグラウンドが柔らかい」

 −−いよいよ開幕戦だが

 「新たな一日が始まるというだけ」

 −−目標の数字は

 「チームが、世界一になるために自分ができることをしたい」

 −−アピール点は

 「日本時代と変わらないプレーをしたい」

 −−右翼線沿いにあるブルペンは危険か

 「あることさえ分かっていれば、危ないとは思わない。日本ではないので、慣れるのに少し時間はかかる」

 −−外野フェンスのツタは気になるか

 「まだ枯れているので、球が入り込んでみえなくなることはない。そこはよかった」

 −−外野フェンス際でジャンピング・キャッチはできそうか

 「フェンスに近づきすぎると良くない。打球を深く追って、逆に打球がへんな方向にはねたときの処理が遅れるから」

 −−フェンスとの距離感はつかめたか

 「打球を追っていて、距離感は少しつかめた」

■リグリー・フィールド(Wrigley Field )

 1914年創設でシカゴ・カブスの本拠地球場。現存の大リーグ30球団の球場の中で、フェンウェイ・パーク(レッドソックス=1912年)に次いで2番目に古い。外野フェンスにツタが生い茂っているのが特徴。初代オーナー、フィリップ・リグリーの「野球は太陽の下でやるもの」という理念から、1988年に照明設備が完備するまでナイトゲームを開催しなかった。現在も地元住民らの支持でデーゲームが多い。