2008年03月29日 更新

おめでとうヒデキ…松井秀に同い年主将ジーターから祝砲

お疲れ気味の松井秀に代わって、ジーター(右)が“祝砲”を放った。賭けは「ゴジラのリード」だが、ヤンキース一のモテ男・ジーターなら引き分けに持ち込むのは簡単!?(AP)

お疲れ気味の松井秀に代わって、ジーター(右)が“祝砲”を放った。賭けは「ゴジラのリード」だが、ヤンキース一のモテ男・ジーターなら引き分けに持ち込むのは簡単!?(AP)

 【タンパ(米フロリダ州)27日(日本時間28日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)はパイレーツ戦に「6番・左翼」で先発出場。前日26日(同27日)の結婚式、この日のパ軍戦前の結婚発表会見の疲れが出たのか、四球と一ゴロで1打数無安打に終わった。それでもグラウンドでは親友デレク・ジーター内野手(33)が祝砲、パソコンには100件を超えるメールが届くなど“お祝いムード”一色だった。

 強行軍のツケが出た。松井秀は1打数無安打で途中交代。富山県出身で元スポーツ用品メーカーの役員秘書、A子さん(25)との結婚を発表した直後の“新婚初戦”は不発に終わった。

 「グラウンドにくれば(疲れなどは)気にならない。ユニホームを着てグラウンドに出ると集中するんです」と強がってみたゴジラだが、体は正直だった。

 ニューヨークで挙式するため、25日(同26日)のインディアンス戦終了後、チャーター機で移動。準備などでほとんど眠れぬまま挙式、26日深夜にタンパへ戻った。そして、再びほとんど寝ずに27日早朝の会見。2日間、満足に睡眠をとらずに試合に出ては、結果が出るわけもなかった。

 一方、ゴジラの周辺は大騒ぎだ。球場名が「レジェンズ・フィールド」から「ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド」に改称されるとあって、オーナーのジョージ・スタインブレナー氏(77)も来た球場はお祭り状態。結婚を知ったロッカールームはお祝いムードに包まれた。

 「エープリルフールの冗談だろ?」とは大の親友で主将のジーター。お疲れゴジラに代わって、一回に“祝砲”を放った。

 実はボビー・アブレイユ外野手(33)を含めた1974年生まれの独身3人組でだれが一番早く結婚するか、賭けをしていた。勝利者賞は「何でもいうことを聞く権利」。しかし、ゴジラの勝ちが決まったわけではない。今年中に結婚すれば「引き分け」のルールになっているという。

 グラウンド外でも、ひっきりなしに掛かってくる日本からのお祝い電話は20本を超え、パソコンに届くお祝いメールも100件を超えた。まさに祝福の嵐だった。

 「全力でプレーして、いい形でニューヨークでの開幕につながれば」

 結婚会見でひと区切りをつけたゴジラ。ここから“開幕モード”だ。03年のワールドシリーズを戦ったマイアミでオープン戦残り2試合をこなし、31日(同4月1日)のブルージェイズとの本拠地開幕戦に備える。

★ゴジラトーク

 −−早朝に結婚会見をしてからの球場入りとなったが

 「グラウンドにくれば気にならない。ユニホームを着てグラウンドに出ると集中するんです」

 −−タンパでのキャンプ、オープン戦を振り返って

 「最初から(昨年11月に手術した)右ひざの回復具合を確かめながらの1カ月半。結果的には非常にいいスプリングトレーニングを過ごせたのではないかと思います」

 −−開幕に向けての準備は整ったか

 「最初の状態と比べると、この1カ月半でいい上昇カーブを描いてきた。状態が悪くなったり、痛みが出たりもなかった。順調に過ごせた。開幕への準備という意味では、ある程度できたと思う」

★「末永く幸せに」恩師トーリ監督

 今季からドジャースの指揮官となったジョー・トーリ監督(67)はヤンキース時代のまな弟子、松井秀の結婚に笑みを浮かべながら、「とてもうれしい。あいつは人間として素晴らしい。奥さんを愛し、末永く幸せに」と喜んだ。松井秀と同い年で、2人の娘を持つドジャースの黒田博樹投手(33)は「落ち着くのはいいことだと思う。おめでとうございます」と祝福した。

★ゴジラの結婚は世界的ニュース

 米メディアも松井秀の結婚を大きく報じた。27日付の『ニューズ・デー』紙(電子版)と『デイリー・ニューズ』紙(電子版)はスポーツ面のトップで松井秀が新妻の似顔絵を持っている写真を掲載し、結婚会見の様子を伝えた。28日付の『USA TODAY』紙(電子版)は「松井が教会でジーターらを打ちのめす」の見出しで、賭けでリードしたことなどを紹介。この日の試合後も、ジョー・ジラルディ監督(43)に「ハネムーン(キャンプ地−ニューヨークの往復)の影響はなかったか?」と質問。同監督は「なかった」と笑顔で答えた。