2008年03月16日 更新
松井秀、ライバル不在で転がり込んだ“6年連続開幕スタメン”

一回、3ランを放ったロドリゲス(左)を笑顔で迎える松井秀。思わぬ展開で「開幕スタメン」が転がり込んできた(右はジーター)(撮影・原田史郎)
【サラソタ(米フロリダ州)14日(日本時間15日)】ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が、31日(同4月1日)のブルージェイズとの開幕戦(ニューヨーク)に左翼で先発出場することが確実になった。12日(同13日)のレイズ戦で悪質な暴行をはたらいた正中堅手のメルキー・カブレラ外野手(23)と乱闘のきっかけをつくったDH候補のシェリー・ダンカン内野手(28)がともに開幕戦から3試合の出場停止処分を受けたため。「6年連続開幕スタメン」が天から降ってきた。
◇
人生、悪いことばかりではない。思わぬ知らせはレッズ戦の最中に飛び込んできた。米大リーグが12日のレイズ戦での乱闘に関して処分を発表。その中にヤ軍の正中堅手、カブレラが含まれていた。
ブ軍3試合のカブレラ不在→左翼を守るはずのジョニー・デーモン外野手(33)が中堅→DHかベンチスタート予定の松井秀の左翼が内定、という図式で6年連続の開幕スタメンが確実な状況となった。
「いるメンバーで頑張るしかない。そのときには」
ゴジラに笑顔はない。昨年11月に右ひざを手術した影響でオープン戦初出場は9日(同10日)のツインズ戦からと出遅れた。ジョー・ジラルディ監督(43)から定位置は明言されなかった。
今回は競争で勝ち取ったわけではなく“タナボタ”での開幕スタメン。カブレラの処分が解ける4月4日(同5日)のレイズ戦(ニューヨーク)からは先発の座が白紙になる可能性もあるからだ。
ヤ軍にとってもカブレラの処分は予想外の展開だった。レイズ戦での乱闘事件を大リーグが映像などで検証した結果、岩村明憲内野手(29)に悪質なスライディングをした直後に退場処分となったダンカンだけではなく、当日は無処分だったカブレラが暴行していた事実が判明。3試合とはいえ2人の出場停止は痛い。
松井秀はこの日のレ軍戦に「3番・DH」で出場し、四球、中飛、中飛、空振り三振と3打数無安打に終わった。「スイングは悪くないけど詰まってしまった」。しかし、ジラルディ監督は「ヒデキは強い打球を打っていた。いい兆しが見える」と評価した。
天から降ってきた展開とはいえ、堂々の開幕スタメン。人間、苦労は報われる。この幸運を生かすためにも、開幕戦に向けて調子をあげていく。

★レイズ・岩村の乱闘VTR
12日(日本時間13日)のヤンキースとのオープン戦(セントピーターズバーグ)の二回。ヤ軍のダンカンが二塁ベースカバーに入った岩村の右太もも内側にスパイクの刃を当てる危険なスライディング=写真。このプレーに激怒したレ軍のゴームズが守備位置の右翼から二塁に向かって猛ダッシュ。二塁付近で両軍が入り乱れる大乱闘に発展し、4人が退場処分になった。一回にもヤ軍先発のフィリップスが危険球で退場処分を受けており、オープン戦で5人が退場する異常事態だった。
★ヤ軍・ジラルディ監督らには罰金
米大リーグは14日、ヤンキースとレイズの計3選手に出場停止と罰金の処分を科すと発表した。12日のオープン戦で乱闘にかかわった選手で、異議申し立てがなければ、処分は31日の開幕戦から適用される。
出場停止期間は、危険なスライディングで乱闘のきっかけをつくったヤ軍のダンカンが3試合。同じくカブレラも3試合、レイズのジョニー・ゴームズ外野手(27)が2試合。ヤ軍のジラルディ監督とミーチャム、ロング両コーチにも罰金が科された。
★ヤンキースタジアム最終戦の入場券、160万円に!
ヤンキースの現在の本拠地、ヤンキースタジアム最終戦となる9月21日(日本時間22日)のオリオールズ戦の入場券が、インターネット上ですでに1万6199ドル(約160万円)になっている。AP通信が14日伝えた。ヤンキースは来季から現球場の隣に建設中の新ヤンキースタジアムを使用する。年間シートの価格は昨年末に明らかになっており、バックネット裏では昨季の1試合あたり150ドルから今季は250ドルに大幅値上げされている。
(ニューヨーク=共同)
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