2008年03月07日 更新
桑田メジャー前進!あの球審の前で好投、第1次カット突破

ベル球審(手前)に投げる桑田。昨年の悪夢を、自らの右腕で払拭(ふっしょく)した(撮影・斎藤浩一)

【ブラデントン(米フロリダ州)5日(日本時間6日)】パイレーツ・桑田真澄投手(39)が、タイガース戦の八回に6番手で登板。1年前に激突して右足首に重傷を負わされた因縁のウォリー・ベル球審(43)の前で、1回を無安打2奪三振、無失点に抑えた。練習試合を含めて3試合連続無失点の好投で悪夢を払拭(ふっしょく)。これで10日(日本時間11日)にも行われる第1次カット(振り落とし)を突破。同球審からも激励のメッセージを送られた。
◇
ドン底から蘇った姿を見せつけた。八回二死走者なし。桑田が、外角低めに85マイル(約137キロ)のシュートを投げ込み連続の空振り三振を奪った。右手をあげてコールしたのは、1年前の激突で右足首に重傷を負わされたベル球審だった。
「試合前にチームメートが“気をつけろ”と言ってくれていた。話? 試合中にそういうことはしちゃいけない。あくまでスポーツマンらしくやるのがボクのやり方。何もなかった」
嫌でも1年前のアクシデントを思いだしていた。昨年3月26日、場所も同じホームのマケクニー球場で行われたブルージェイズ戦だった。三塁ベースカバーに走った桑田と1メートル91、体重120キロの巨漢・ベル球審が激突。右足首の靱帯(じんたい)を断裂して、開幕メジャーを逃した=写真(共同)。
「きょうは激突しなかったし、元気に投げる姿を見られてよかった。いい球を投げていたね。“グッドラック”と伝えてほしい」とは試合後のベル球審。言葉は交わさなくても、桑田の復活を喜んでいた。
これで練習試合から3試合連続の無失点。次回登板が10日(日本時間11日)のフィリーズ戦(ブラデントン)に決まったことで、第1次カットは早くも突破となった。パ軍首脳陣は、6日間で3試合に登板した桑田に中4日の休養を与える一方、この期間中に投手陣38人から10人前後をふるいにかける方針だからだ。
「欲をいったらきりがない。きょうぐらいの投球ができたらいい」
4月1日で40歳になる背番号18は、まさに「不惑」の域に達している。
★桑田TALK
−−好投だった
「自分の投球ができたと思う。練習でも組んだことがない捕手で“厳しいな”と思ったんですが、構えたところへ投げれば捕ってくれる。いいキャッチングをしてくれて投げやすかった」
−−若手との対戦だった
「この時期は若い人の方が振れている。アピールしなければいけないから気持ちを入れて打席に入ってくる。そういう打者を相手にすると勉強になる。投球術の方で勝負しました」
−−2奪三振は
「結果がそうなっただけで、内野ゴロに打ち取れたらいいな、と思って投げている。きょうは、いい結果が出た」
−−シュートのキレがよかったのでは
「大きく曲がると見分けられる可能性もある。手元でフッと曲がるのがテーマ。あれっ、えっ、という曲がりでいい。そんなすごい球じゃない。アウトになればいい」
−−次回登板は10日まで間隔があくが
「ひと休みしてもいいかな。(体に)張りはあるが、きょうぐらいの球が投げられれば十分いいな思う」
◆パ軍のニール・ハンティントンGM(39)
「まだ結論を出すのは時期が早過ぎる。中継ぎの4枠は、まだ空いている。開幕戦に出発する日まで決まらないかもしれない」
| パイレーツ・桑田真澄のオープン戦登板成績 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 日 | ●○登板 | スコア | 相 手 | 回 | 安 | 振 | 球 | 責 |
| 2・29 | 中継ぎ | ※ | フィリーズ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 3・ 3 | 中継ぎ | 1−3 | フィリーズ | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 5 | 中継ぎ | 1−4 | タイガース | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
| 3試合0勝0敗防御率0.00 | 3 | 1 | 2 | 1 | 0 | |||
| 【注】日付は現地時間。※は控え組 (Bチーム)の試合 | ||||||||
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◆パ軍のジョン・ラッセル監督(47)
「とても技量のある投球だった。低く、狙ったところに球が決まっていた。制球力がいいので、投球の組み立ても生きてくる」