2007/10/28(日) MLBポストシーズン ワールドシリーズ
| ▼ロッキーズ−レッドソックス 第4戦 (レッドソックス4勝、クアーズ・フィールド、18:29 日本時間:29日 9:29) | ||||||||||
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レッドソックス | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 |
| ロッキーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 |
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松井稼頭央 1番セカンド先発出場 [成績] | ||||||
| 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 打率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | .294 | |
| 打席別結果 | ||||
| 打席 | 回 | 状況 | 投手 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 第1打席 | 1回裏 | 先頭打者 | レスター(左) | 投飛 |
| 第2打席 | 3回裏 | 一死走者なし | レスター(左) | 左越え二塁打 |
| 第3打席 | 5回裏 | 一死走者なし | レスター(左) | 遊飛 |
| 第4打席 | 7回裏 | 一死一塁 | ティムリン(右) | 空振り三振 |
| 8回表途中の守備より退く | ||||
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岡島秀樹 4番手 [成績] | |||||||
| 回数 | 被安 | 失点 | 自責 | 与四 | 奪三 | 被本 | 防御 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/3 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 7.36 | |

ロッキーズに4連勝し、3年ぶりに頂点に立ったレッドソックスナインと喜ぶ松坂(中央)=クアーズ・フィールド(共同)
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【投手】
(レ)レスター、デルカーメン、ティムリン、岡島、パペルボン−バリテック
(ロ)クック、アフェルト、フエンテス、コーパス−トレアルバ
【責任投手】
(勝)レスター1勝
(S)パペルボン3S
(敗)クック1敗
【本塁打】
(レ)ローウェル1号ソロ、キルティ1号ソロ
(ロ)ホープ1号ソロ、アトキンズ1号2ラン
【戦評】
ロッキーズ(ナ・リーグ)−レッドソックス(ア・リーグ)は、レッドソックスが4−3で勝ち、4連勝で、3年ぶり7度目の制覇を遂げた。
松坂、岡島両投手が所属するレッドソックスは一回にオルティスの右前打で先制。五回はバリテックの適時打、七、八回にもソロ本塁打で加点。
ロッキーズは七回にホープの本塁打で1点を返した。八回には救援の岡島から、アトキンズが2点本塁打を放った。岡島は1/3回で2安打2失点。
ロッキーズの松井稼は、2試合続けて「1番・二塁」で先発。三回の第2打席で左越えに二塁打を放った。一回の第1打席は投飛、いずれも一塁に走者を置いた五回の第3打席は遊飛、七回の第4打席は空振り三振で、八回守備の途中で交代した。4打数1安打だった。
★レ軍、投打に一枚上の強さ
投打に一枚上の強さを見せたレッドソックスが、4連勝で3年ぶりのワールドシリーズ制覇を遂げた。
これまでボールをじっくり見極める姿が目立ったレッドソックス打線が、この日は戦い方を変えた。先頭のエルズベリーが二塁打、ペドロイアの三ゴロで走者を進め、オルティスの右前打で先制。試合開始からわずか5球で1点を奪った。
その後も第1ストライクを積極的に振っていく。5番・ローウェルは五回先頭で初球を二塁打、一死後バリテックの右前打で好走塁を見せて生還。七回には1ボールから左翼席にソロを打ち込む大活躍だった。
初戦はベケットの力投と猛攻で圧倒し、岡島のロングリリーフが光った第2戦を2−1で競り勝つ。前日は松坂の2打点もあったが、6投手の継投で押し切った。そしてこの日は、沈む球が持ち味の相手先発クックに対応した攻撃。今季17勝を挙げたウェークフィールドが腰の不調で登録を外れ、代わりに昇格したレスターが好投したことも層の厚さを物語る。
第3戦を前に松坂が話していた言葉を思い出す。「ロッキーズの勢いを止めたというより、単純にボストンは強いと一緒にいて思う」。松坂、岡島の日本から来た両ルーキーが伝統球団と見事に融合、歴史に名を連ねる快挙を果たした。(共同)
★松坂、WS制覇に「幸せです」
頂点に立った。世界一だ。2004年以来、3年ぶり7度目のワールドシリーズ制覇。グラウンドに飛び出したときの松坂大輔の体は、夢にまで見た“初体験”に、フワフワと宙に浮いているかのようだった。「最高の終わりかたですね。長かったけど、ここまでたどりつけてよかった。負けそうで負けない、本当に強いチーム。こんなチームにいられて、幸せですね」と白い歯がこぼれた。
敵地・デンバーでの4勝目…。「ジョンの姿を見ていると勇気がわいてくる」。松坂がこう話したレスターが4戦目先発。23歳、昨年夏場に血液のがん、悪性リンパ腫に犯された。見事よみがえり、6回途中まで無失点。打線も一回にオルティスの右前適時打などで終始リードを奪った。3連投の岡島が八回に被弾する。1点差は守護神パペルボンが守り切った。
4度目のシャンパンファイト…。松坂の顔が弾けた。“1億ドルの男”は今季15勝12敗。ポストシーズンに入って、5回持たずのKO劇が2試合続き批判も浴びたが、リーグ優勝決定シリーズの第7戦、ワールドシリーズの舞台での第3戦、勝ち投手。「チームが勝ってホッとしてます」。そして、再び信頼を勝ち得た。
地元紙のインタビューにヘンリー・オーナーは「松坂も岡島もいい仲間だ。彼らがいたからこそ優勝ができた」。“1億ドルの巨費”は、間違いなかったとの判断だ。村上雅則氏が日本人として初めてメジャー・デビューしたのは1964年。あれから43年、いまや日本人選手が、核になっている。(共同)

ロッキーズ戦の8回、アトキンズ(左)に2点本塁打を浴び、1点差と迫られたレッドソックス・岡島=クアーズ・フィールド(共同)
★岡島、今季最後の登板に悔しさ
岡島に笑みが戻ったのは優勝が決まった後、かなり時間がたってからだった。「ショックだった。悔しい」。3点リードの八回からマウンドに上がったが、一死一塁としてアトキンズに甘く入ったチェンジアップを左翼席に運ばれた。
第3戦でもホリデーに真ん中に入ったチェンジアップを本塁打された。第2戦で日本選手としてワールドシリーズ初登板を果たし、好救援で貢献した。だが、疲労はピークだった。「いっぱい、いっぱいだった。気持ちで抑えたかったけれど」
公式戦で66試合に投げ、ポストシーズンも8試合に登板。緊迫した場面で投げ続けてきた。シーズンを通してチームを支えてきた事実は少しも揺るがない。「来年に向けての課題ができた。来年もう一度、気を引き締めて」。背番号37はそう言うと人懐っこい笑顔になった。(共同)

レッドソックス戦の3回、左越えに二塁打を放つロッキーズの松井稼=クアーズ・フィールド(共同)
★松井稼のシーズン終わる「満足感はない」
最後の打者が倒れてもベンチから動かなかった。なだれを打ってマウンドに駆け寄るレッドソックスの様子を、じっと目に焼き付ける。初のワールドシリーズは一度も勝てずに、松井稼のシーズンが終わった。
「やっぱり悔しいよね。僕らが当然、あの場所でああいうふうになりたかった」。4試合で打率2割9分4厘。日本人初の盗塁も決め、主力としての働きは見せた。それでも「チャンピオンにならないと満足感はない」。
この日、ユニホームのすそを上げ、ソックスを見せるクラシックスタイルでプレーした。「何か変えれば、変わるんじゃないかと思って」。これまで両チームの力は一緒と話してきたが、最後は「(相手は)投手がよかった」と味方の強力打線を上回る投手力だったことを認めた。
頂点は極められなかったが、レギュラーシーズン終盤からの快進撃でここまで到達した。「(負けは)結果として受け止めている。こういう舞台で戦えたのはプラスになるし、悔しさもプラスになる」。目指すは次のワールドシリーズ。そのために、この夜の思いが糧になる。(共同)
★若いチーム、失速止まらず
ロッキーズは4連敗でシーズンを終えた。レギュラーシーズン終盤から22戦で21勝と駆け抜けてきた。球団創設15年目で初めてのワールドシリーズの舞台。自慢の打線をはじめ、選手の動きはどこか硬かった。
この日も一回一死三塁。オルティスに前進守備の間を抜かれて1点を失うと、流れを取り戻せなかった。ようやく3点を追う七回にホープの本塁打で1点。八回にもアトキンズが岡島に2ランを浴びせて1点差としたが、反撃はここまで。
ほとんどの選手がポストシーズンを経験していない若いチームだからこそ、勢いに乗ってここまで来られた。だが、同時に頂点を目前にして失速すると、その流れを止められなかった。(共同)



