2007/10/08(月) MLBポストシーズン 地区シリーズ

▼ヤンキース−インディアンス 第4戦 (インディアンス3勝1敗、ヤンキースタジアム、19:37 日本時間:9日 8:37)
  123456789
インディアンス
ヤンキース

松井秀喜 松井秀喜 6番指名打者先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
2 1 0 0 2 0 .182
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席2回裏先頭打者バード(右)四球(得点1)
第2打席3回裏一死二塁バード(右)一ゴロ
第3打席5回裏二死一塁バード(右)遊飛
第4打席7回裏二死走者なしペレス(左)四球
インディアンス戦の5回に遊飛に倒れ、ブーイングを浴び肩を落とすヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

インディアンス戦の5回に遊飛に倒れ、ブーイングを浴び肩を落とすヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

【投手】
(イ)バード、ペレス、ベタンコート、ボロースキ−ショパック
(ヤ)王建民、ムシーナ、ビローン、ファーンズワース、ベラス、リベラ−ポサダ

【責任投手】
(勝)バード1勝
(S)ボロースキ1S
(敗)王建民2敗

【本塁打】
(イ)サイズモア1号ソロ
(ヤ)カノ2号ソロ、ロドリゲス1号ソロ、アブレイユ1号ソロ

【戦評】
 ア・リーグのヤンキース(ワイルドカード=WC=最高勝率の2位球団)−インディアンス(中地区1位)第4戦で、ヤンキースは4−6で敗れて1勝3敗となり、3年連続の地区シリーズ敗退が決まった。「6番・指名打者」の松井秀は2打数無安打。内容は四球、一ゴロ、遊飛、四球だった。
 これでヤンキースは7年連続でワールドシリーズ制覇から遠ざかった。インディアンスは9年ぶり4度目のリーグ優勝決定シリーズ進出。
 ヤンキースは中3日で先発の王建民が二回途中降板で4失点し、その後も2失点。中盤以降の得点はカノ、ロドリゲス、アブレイユの、いずれもソロ本塁打だけだった。

インディアンスとの地区シリーズで敗退、ネクストバッターズサークルからベンチへ戻るヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

インディアンスとの地区シリーズで敗退、ネクストバッターズサークルからベンチへ戻るヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

★松井秀、不振の地区S 静かな球場で今季終わる

 ポサダの空振りを目にすると、すぐにベンチに向かって歩き出した。静まり返った球場でインディアンスの選手たちが抱き合っている。本拠地でシーズンが終わるときはいつも静かだ。松井秀は5年目の終わりを次打者席で迎えた。

 地区シリーズでの敗退は3年連続となる。4試合で2安打に5四球。できることはやったが、もちろんそれで足りたとは思わない。「自分の力を発揮できなかったというより、これが現状。今の自分の力」。シーズン103打点の打者が1打点も挙げられなかった。

 打撃不振のままプレーオフに突入してしまった。5年目で初めてのことだった。痛めた右ひざの腫れが引かず、9月の月間打率は1割8分5厘。レギュラーシーズン最終戦を欠場してひざの「水抜き」をし、地区シリーズに臨んだ。だが1、2戦目は無安打に終わり、ヤンキースも連敗する。3戦先勝のシリーズで、取り返しのつかない出遅れだった。

 「難しいです。どんなシリーズも。強いチームが勝ち上がってくるわけだし」。通路に立って戦いを振り返る松井秀の周りに、相手のクラブハウスからかすかにシャンパンの香りが漂う。今年も勝利の美酒は1度しか浴びられなかった。(共同)

★盛り返せなかったヤ軍 短期決戦の怖さ思い知る

 奇跡のシーズンに続きのストーリーはなかった。前半戦の低迷から驚異的な巻き返しでプレーオフに出場したヤンキースの2007年は、地区シリーズで終わった。

 強力な先発投手2人をそろえたインディアンスに1、2戦で連敗を喫し、盛り返せなかった。松井秀は「レギュラーシーズンは足元を見つめ直す時間があるし、そこからでも間に合う時間がある。短期決戦より本来の力を取り戻しやすい」と言う。短期決戦の怖さをまた思い知らされた。

 この日は軟投派のバードから六回までに毎回の8安打を放った。だが安打が出るほどに焦りが募るようでもあった。得点機に出た安打はジーターの内野安打1本だけ。六回途中までを2点で逃げ切られた。

 今季のプレーオフ出場8チームのうち、昨季も出場していたのはヤンキースしかいない。この舞台に戻ってくることがいかに難しいか。そこからさらに勝ち抜く難しさは言うまでもない。13年連続で「10月」を戦うヤンキースほど、壁の高さを感じているチームはあるまい。(共同)

ヤンキースとの地区シリーズで3勝し、駆け寄り喜ぶインディアンスナイン=ヤンキースタジアム(共同)

ヤンキースとの地区シリーズで3勝し、駆け寄り喜ぶインディアンスナイン=ヤンキースタジアム(共同)

★インディアンス、9年ぶりの喜び爆発

 最後はボロースキがポサダを三振に打ち取って試合終了。インディアンスの選手たちは、9年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に喜びを爆発させた。

 六回途中まで2失点で勝ち投手となったバードは「これまでと同じように投げることだけを考えた。チームとしての頑張り。自分もそこで一緒に投げた」。ロッカールームではパソコンで相手打者の研究に没頭し、チームメートから「教授」と呼ばれるベテラン右腕は誇らしげだ。

 インディアンスで1995、98年の2度、リーグ優勝決定シリーズを経験している40歳のロフトンは「再びこの過程を味わえるのは、信じられない気持ちだ」と話した。(共同)