2007/10/04(木) MLBポストシーズン 地区シリーズ

▼フィリーズ−ロッキーズ 第2戦 (ロッキーズ2勝、シチズンズバンク・パーク、15:07 日本時間:5日 4:07)
  123456789
ロッキーズ 10
フィリーズ

松井稼頭央 松井稼頭央 1番セカンド先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
5 2 3 5 0 0 .333
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席1回表先頭打者ケンドリック(右)二ゴロ
第2打席3回表先頭打者ケンドリック(右)中越え二塁打
第3打席4回表二死満塁ローシュ(右)右越え本塁打(打点4)(得点1)
第4打席6回表一死二塁コンドリー(右)右中間三塁打(打点1)(得点1)
第5打席8回表一死走者なしアルフォンセカ(右)中飛
8回裏途中の守備より退く

井口資仁 井口資仁 8回裏代打で途中出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
0 0 0 0 1 0 .000
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席8回裏二死一、二塁フエンテス(左)四球
代打のみで退く
フィリーズ戦の4回、右越えに逆転満塁本塁打を放つロッキーズの松井稼=シチズンズバンク・パーク(共同)

フィリーズ戦の4回、右越えに逆転満塁本塁打を放つロッキーズの松井稼=シチズンズバンク・パーク(共同)

【投手】
(ロ)モラレス、フォッグ、アフェルト、スパイアー、フエンテス、コーパス−トレアルバ
(フ)ケンドリック、ローシュ、メサ、コンドリー、アルフォンセカ、ロメロ−ルイス

【責任投手】
(勝)フォッグ1勝
(S)コーパス2S
(敗)ケンドリック1敗

【本塁打】
(ロ)トゥロウィッキー1号ソロ、ホリデー2号ソロ、松井稼1号満塁
(フ)ロリンズ1号ソロ、ハワード1号ソロ

【戦評】
 ナ・リーグのフィリーズ(東地区1位)−ロッキーズ(ワイルドカード=WC=最高勝率の2位球団)第2戦は、ロッキーズが松井稼の逆転満塁本塁打などで10−5で勝ち2連勝、リーグ優勝決定シリーズ進出にあと1勝とした。日本選手のポストシーズンでの満塁本塁打は初めて。
 ロッキーズは2−3の四回に松井稼の満塁本塁打で逆転。六回にも4点を加えて打ち勝った。
 「1番・二塁」の松井稼は、第2−4打席で中越え二塁打、右越え本塁打、右中間適時三塁打を放ち5打数3安打5打点。フィリーズの井口資仁内野手は八回に代打で四球。

フィリーズ戦の4回、逆転となる満塁本塁打を放ち笑顔のロッキーズ・松井稼=シチズンズバンク・パーク(AP)

フィリーズ戦の4回、逆転となる満塁本塁打を放ち笑顔のロッキーズ・松井稼=シチズンズバンク・パーク(AP)

★平常心の松井稼が大仕事 自分でも驚く満塁本塁打

 力みのない、コンパクトなスイングだった。ロッキーズが1点を追う四回二死満塁。代わったばかりの2番手ローシュの4球目、内角直球を松井稼が鋭くとらえた。打球は右翼席に飛び込む。「自分でもびっくりした」と言う日本選手ポストシーズン初のグランドスラムとなった。

 走りながら、右翼へ飛ぶ打球を確認した。一塁ベースをけって小さく拳を固める。応援で鳴り物を使わない大リーグ、しかも敵地。静まり返った球場でゆっくりとダイヤモンドを1周。本塁で待つチームメートに祝福されると、はじけるような笑みを浮かべた。

 地区シリーズ開幕前夜、初出場のプレーオフを控えても「オレは普通。ピリピリしてるやつもいるかもしれんけど」と、ひょうひょうとしていた。この日も「ワールドシリーズなら緊張するかもしれないけど、まだ、その前段階だから」。ロッキーズでの今季の充実ぶりを示す、自信に満ちた表情で話した。

 2打席目の二塁打から、本塁打、三塁打と3安打。サイクル安打を逃しても「それまでがよかったから」と気にしていない。リーグ優勝決定シリーズまであと1勝となった。「これまでと同じ気持ちでやっていく」。レギュラーシーズンわずか4本塁打の1番打者に雑念はない。(共同)

★指揮官も松井稼を絶賛「本当に良い選手だ」

 連日の快勝で一気に地区シリーズ制覇に王手をかけたロッキーズ。これでレギュラーシーズンから最近17試合で16勝1敗と絶好調だが、ハードル監督は「別にクレージーだとは思わない」と冷静だった。

 しかし、逆転満塁本塁打の松井稼については「非常によくチームにフィットしている。本当に良い選手だ」と熱い語り口で絶賛。負傷したタベラスに代わって活躍の1番打者をねぎらっていた。(共同)

ロッキーズ戦の8回、ストライクの判定に悔しがるフィリーズ・井口=シチズンズバンク・パーク(AP)

ロッキーズ戦の8回、ストライクの判定に悔しがるフィリーズ・井口=シチズンズバンク・パーク(AP)

★フィリーズ、ホームで痛い連敗

 フィリーズは本拠地で痛い2連敗を喫し、あとがなくなった。マニエル監督は「また次がある。これまでもこういうことはあった。勝つためにやるだけだ」と反撃の決意を口にした。

 攻撃の中心的存在だった上位打線につながりがなく、持ち味が発揮しきれていないのが、苦戦の要因。この日は投手陣も崩れて2けた失点。井口も「もう負けるわけにはいかない」と危機感を募らせていた。(共同)