2007/06/27(水) MLB公式戦

▼マリナーズ−レッドソックス (セーフコ・フィールド、13:35 日本時間:28日 5:35)
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レッドソックス
マリナーズ 1x

(延長十一回)

松坂大輔 松坂大輔 先発 [成績]
回数 被安 失点 自責 与四 奪三 被本 防御
8 3 1 1 1 8 0 3.80

イチロー イチロー 1番センター先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
4 1 2 1 1 2 .364
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席1回裏先頭打者松坂(右)空振り三振
第2打席3回裏二死二塁松坂(右)中前打(打点1)
第3打席6回裏一死走者なし松坂(右)見逃し三振
第4打席9回裏先頭打者岡島(左)遊撃内野安打
第5打席11回裏一死走者なしピネイロ(右)四球(得点1)

岡島秀樹 岡島秀樹 2番手 [成績]
回数 被安 失点 自責 与四 奪三 被本 防御
1/3 2 0 0 0 0 0 0.95

城島健司 城島健司 欠場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
             
レッドソックス戦でサヨナラの生還、ナインと喜ぶマリナーズのイチロー(手前左)=セーフコ・フィールド(共同)

レッドソックス戦でサヨナラの生還、ナインと喜ぶマリナーズのイチロー(手前左)=セーフコ・フィールド(共同)

【投手】
(レ)松坂、岡島、パペルボン、ピネイロ−バリテック
(マ)フィーラベンド、グリーン、シェリル、モロー、プッツ、デービス−バーク

【責任投手】
(勝)デービス2勝
(敗)ピネイロ1勝1敗

【本塁打】
(レ)
(マ)

【戦評】
 イチローは「1番・中堅」で4打数2安打1打点だった。内容は空振り三振、中前適時打、見逃し三振、遊撃内野安打、四球で打率は3割6分4厘。城島は休養日で欠場。
 松坂は先発で8回3安打1失点だった。勝敗は付かなかった。岡島は1−1の九回に投げ1/3回2安打無失点。
 試合はマリナーズが延長十一回、2−1でサヨナラ勝ちした。

★イチロー、松坂から適時打 3度目の対戦で10勝阻む

 イチローの中前タイムリーが松坂の10勝目を阻んだ。三回二死二塁、内角へボール気味の151キロの直球。「打ちたくなかった。本来なら打ってはいけない球ですよ」。だがスイングを中途半端に止めなかった。バットのしんを意図的に外し、体の回転で詰まり気味の打球を運んでいた。

 それ以外の2打席は三振。1打席目の空振り三振は「(3球とも)変化球を待っていた。それでちょっと面食らった」と意表を突かれた。3打席目の見逃し三振は、審判の際どい判定に苦笑いするしかなかった。

 4月11日、5月3日と対戦を重ねてきたが、お互いの状態は万全ではなかった。しかし3度目の顔合わせで、初めてイチローから駆け引きの妙味を楽しむ雰囲気が伝わってきた。「これまでよりコントロールがよかった。審判を巻き込んでいく感じもあった」ことと同時に、松坂の強い気持ちを感じたようだ。

 「(松坂は)投げるボール(の質は)は変わっていない。ただ、2回目の対戦ではがっかりしましたけど、今日はそういう感じがなかった。前の2回までとは明らかに違ったので、これから楽しみになるかな」。レッドソックスと今季最後の対戦は、8月3日からの3連戦だ。(共同)

マリナーズ戦の8回を投げ終え、さえない表情でマウンドを降りるレッドソックス・松坂=セーフコ・フィールド(共同)

マリナーズ戦の8回を投げ終え、さえない表情でマウンドを降りるレッドソックス・松坂=セーフコ・フィールド(共同)

★8回1失点の松坂 適時打にも「悔いない」

 初回先頭のイチローを3球三振。最高のスタートを切ったように見えた松坂だが「あれは三振するようなボールではなかったと思う」と冷静だった。

 過去2度のマリナーズ戦は、イチローを無安打に抑えながら計10失点と打ち込まれた。それだけに「対マリナーズとしてしっかり抑えて勝ちたかった」という。最高の技術を持つイチローを意識するのは当然だが、それで自分のペースを乱しては意味がない。いきなりの三振にも、気持ちを制御する感覚が働いた。

 三回二死二塁で迎えたイチローの第2打席は初球、内角高めの速球をうまくさばかれ、二塁手の頭上を越える適時打に。「イチローさんの技術があるから、あそこに運ばれた。悔いはない」。すぐに気持ちを切り替えた。

 速球で押し、8回を3安打1失点。第3打席ではイチローを見逃し三振に仕留めるなど、8三振を奪った。10勝目は逃したが「全体的に球威、コントロールとも良かった」と振り返る。6月は5試合でわずか6失点で、シーズンの防御率は3.80まで改善。このところの好調を裏付ける投球だった。(共同)

レッドソックス戦の9回、岡島(左)から遊撃内野安打を放ち出塁したマリナーズのイチロー=セーフコ・フィールド(AP)

レッドソックス戦の9回、岡島(左)から遊撃内野安打を放ち出塁したマリナーズのイチロー=セーフコ・フィールド(AP)

★反省しきりの岡島

 レッドソックスの岡島が、九回にイチローとメジャー初対戦。速球で押して2−2と追い込んだが、カーブを遊撃への内野安打にされ「やっぱりいいバッター」と脱帽した。

 この後、犠打と安打で一死一、三塁とされて降板。代わったパペルボンが後続を断ち、失点はつかなかったが「自分が先頭を出してピンチを招いた。みんな頑張ってくれているので自分も頑張らないと…」と反省しきりだった。(共同)

★走攻守大忙しのイチロー 背走、好捕でピンチ救う

 延長戦で競り勝ったレッドソックス戦で、イチローは走攻守に大忙しだった。三回、松坂からの先制打だけでなく、十一回はロペスの二塁打で一塁から一気にサヨナラのホームを駆け抜けた。

 中堅の守備では右へ左へフライを捕って自己最多の11刺殺。七回のピンチでクリスプの右中間への大飛球をイチローが背走、好捕していなければ、試合はひっくり返されていた。「いけると思った。あの打球で(僕は)抜けないよ」。まさに余裕のコメントだ。

 「きょうはよく飛んできたな。ま、明日休みなのでいいかな、と。明日ゲームがあったらあんなに動かないけどね」。レフトの守備範囲に“出張”して捕球する場面もあり、本拠地の観客席から何度も大歓声が上がった。

 九回、岡島との初対戦ではカウント2−2からとっさに三遊間に勢いを殺した打球を転がした。「あれはもちろん意図的ですよ」。イチローは一塁に悠々と駆け込んでいた。(共同)