2007/04/18(水) MLB公式戦

▼ヤンキース−インディアンス (ヤンキースタジアム、19:05 日本時間:19日 8:05)
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インディアンス
ヤンキース

井川慶 井川慶 先発 [成績]
回数 被安 失点 自責 与四 奪三 被本 防御
6 5 2 2 1 5 0 6.06
インディアンス戦に先発し力投するヤンキースの井川=ヤンキースタジアム(共同)

インディアンス戦に先発し力投するヤンキースの井川=ヤンキースタジアム(共同)

【投手】
(イ)ソワーズ、マストニー、フルツ、デービス−ショパック
(ヤ)井川、プロクター、ヘン、ブリトン−ポサダ

【責任投手】
(勝)井川1勝
(敗)ソワーズ1敗

【本塁打】
(イ)
(ヤ)ロドリゲス9号2ラン、ジアンビ3号ソロ

【戦評】
 井川は先発で6回を5安打2点に抑え、大リーグ初勝利を挙げた。5三振2四死球。球数は92だった。チームは9−2で勝った。

★井川が大リーグ初勝利 143キロで押しまくる

 143キロ。大リーグでは遅い。だが、井川は立ち上がりからこれで押しまくった。

 先頭のサイズモアを三邪飛、マイケルズを二飛に、いずれも143キロの速球で打ち取った。続くハフナーの一打は左前に落ちる安打となったが、これも143キロ。「初回でいい流れに乗れたな、と思いました」。160キロ級の剛球がしのぎを削るリーグで、井川の速球が打者を詰まらせた。

 「球速は関係ない。切れが出てくればいい」と数字よりも感覚を重視する。これがトーリ監督の言う「手元でくる」井川ならではの速球なのだろう。キャンプ中に打撃練習で打席に入ったロドリゲスが「15勝できる」と断言した根拠も、この速球だった。

 こうなると変化球もさえる。スライダーで空振り三振を奪って一回を締めると、二回の先頭打者はチェンジアップで三飛に。打者23人で初球ボールは4人だけだった。「ストライク先行で自分のペースに引き込めば、いろいろとバリエーションが増える」と手応えを口にした。

 勝利投手を逃した13日のアスレチックス戦、好投をたたえる声に「あんなピッチングで白星をほしいとは思えません」と言い切った。初勝利を挙げたこの日は「最低ラインですけど、何とか」。力投を振り返る言葉も井川らしい。143キロの“剛球”がうなった。(共同)

インディアンス戦に先発し6回を2失点で大リーグ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にするヤンキースの井川(左)=ヤンキースタジアム(共同)

インディアンス戦に先発し6回を2失点で大リーグ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にするヤンキースの井川(左)=ヤンキースタジアム(共同)

★トーリ監督、初勝利した井川の「賢さ」褒める

 キャンプから井川の実力を高く買って見守ってきた。だからだろう。ヤンキースのトーリ監督は米メディアに向かい、本人以上に胸を張って初勝利を振り返った。「速球のコントロール、スライダー、チェンジアップ。すべてがすごかった」

 球速142キロから146キロの速球で、サイズモアやハフナーら大リーグを代表する強打者を詰まらせた。同監督は「速球と分かっていてもタイミングの違いがある。強弱も動きも付けている。それが成功の要因だろう」と分析した。

 さらに「いいものであれ、悪いものであれ、今はすべての経験が役に立つ。あいつにはそれを生かす賢さがある」。6回2失点と力投した新人左腕の順応ぶりをたたえた。

 捕手のポサダは「この前の試合から調子を上げていた。やれると思っていた」。キャンプから「受けていて面白い投手」と公言する井川の勝利を「球威、緩急、どっちも素晴らしかった」と喜んだ。(共同)