2007/04/07(土) MLB公式戦

▼ヤンキース−オリオールズ (ヤンキースタジアム、13:05 日本時間:8日 2:05)
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オリオールズ
ヤンキース 4x10

松井秀喜 松井秀喜 6番レフト先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
1 0 0 0 0 0 .250
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席2回裏先頭打者トラクセル(右)捕ゴロ
4回裏代打を送られ退く

井川慶 井川慶 先発 [成績]
回数 被安 失点 自責 与四 奪三 被本 防御
5 8 7 7 3 2 2 12.60
オリオールズ戦の4回、モーラに本塁打され、ポサダ(左)と話すヤンキース・井川=ヤンキースタジアム(共同)

オリオールズ戦の4回、モーラに本塁打され、ポサダ(左)と話すヤンキース・井川=ヤンキースタジアム(共同)

【投手】
(オ)トラクセル、パリッシュ、バエス、ウォーカー、レイ−カスティーヨ
(ヤ)井川、ブルーニー、マイヤーズ、ビスカイーノ、リベラ−ポサダ

【責任投手】
(勝)リベラ1勝
(敗)レイ1敗

【本塁打】
(オ)マーカーキス1号ソロ、モーラ2号2ラン
(ヤ)ロドリゲス2号2ラン、3号満塁、ジアンビ1号3ラン

【戦評】
 井川は初登板初先発したが、2本塁打を含む7失点で五回終了後に降板した。松井秀は足に違和感を訴え、四回裏に代打を送られた。試合は九回二死からロドリゲスの劇的な逆転満塁サヨナラホームランでヤンキースが勝った。

★井川、初登板は7失点 「前向きにやりたい」

 押し出し四球があった。本塁打も打たれた。7点を許した。そしてヤンキースは勝った。「7点取られて、負けがつかない。すごいチームですね」。初登板での敗戦投手を免れた井川は、記念すべき一戦を振り返った。

 頼みは速球だけだった。力みか、寒さか、オープン戦で最も有効だったスライダーが決まらない。「スライダーが浮き気味で使えなかった。つらかった」。チェンジアップもばらつきがあり、速球を続けた。いずれも速球を打ち抜かれ、2本塁打を喫した。

 打ち込まれた事実を「(相手打者の)パワーとかいうよりも、自分がちゃんと投げていればよかった」と反省する。だが、思い悩んではいない。「気分よかったですね。自分が目指していたところで投げられるのは。うれしかった」

 阪神のエースとして安定した成績を残してきた実力に疑いはない。本人も「これからやっていけるな、という感じはある」と、強がるでもなく言う。ただ問題は、ヤンキースがどこまで待ってくれるか。日本でもスロースターターと言われた左腕だが、次回の登板では結果を求められる。

 1999年5月2日、広島戦に中継ぎで記録したプロ初登板は一死も取れず、1安打3四死球で降板した。「日本のときを思えば、今日はアウトを取れたし、前向きにやりたい」。その試合も、この日と同じサヨナラ勝ちだったという。「初登板を思い出します。何かあるのかな」。(共同)

オリオールズ戦の2回、捕ゴロに倒れたヤンキース・松井秀。この後太ももを痛め交代=ヤンキースタジアム(共同)

オリオールズ戦の2回、捕ゴロに倒れたヤンキース・松井秀。この後太ももを痛め交代=ヤンキースタジアム(共同)

★松井秀、故障避けられず 大リーグで戦う難しさ

 けがはつきもの、と言う。日本ではその言葉が当てはまらなかった松井秀だが、2005年の右足首ねんざに昨年の左手首骨折、そして今回の左太もも痛と、渡米後は故障を避け続けることができなくなっている。シーズン162試合で、ほとんど休養日のない大リーグで戦い続けることの難しさだろう。

 日本の約25倍の国土を移動しながらプレーし続ける。ヤンキースは今季、13連戦が5度、18連戦が1度予定されている。「日本では月曜日にリセットできた」と話したことがあったが、シーズンが始まればリセットなど望むべくもない。

 8日のオリオールズ戦は欠場して様子を見る。トーリ監督が連続出場記録を気遣った昨年までなら、ねんざを押して出場した05年のように指名打者や代打での出場があったかもしれないが、今回は治療に専念できる。全力でプレーし続ける限り、故障は避けられない。その影響をいかに最小限に抑えるか。それも一流大リーガーの条件だろう。(共同)

★Aロッド、奇跡の逆転満塁サヨナラ弾! KO井川の負け消した!

 打った瞬間の当たりだった。弾丸ライナーがバックスクリーンに突き刺さる。1点を追う九回二死からの奇跡。オリオールズの守護神・レイからヒットと2四死球で満塁のチャンスを作り、4番・Aロッドが期待に応える決着弾。劇的な逆転満塁サヨナラの一発が飛び出した。

 敗色濃厚だったチームとともに、メジャー初登板初先発だった井川も救った。先発5回(97球)を投げ、2本塁打を浴びるなど、8安打、2奪三振、4四死球、7失点。2番・モーラに特大の2号2ランを浴び、7失点目を喫した際には、スタンドから情け容赦ないブーイングが浴びせられた。

 日本でも苦手だった鬼門のデーゲーム。やはり立ち上がりから不安定だった。簡単に二死をとったが、3番・マーケイキスにフルカウントから甘く入った真っすぐを左翼へ運ばれた。いきなりのメジャー初被弾に動揺したのか、二回は先頭からの3連打で無死満塁のピンチを招く。どうにか二死をとったが、1番・ロバーツに押し出し四球。さらに続くモーラは打ち取ったかに見えたが、右前へポトリと落ちる3点二塁打。不運もあったが、全体的に制球が不安定で、簡単に走者を許してはオ軍打線に痛打。五回を投げ終えたところで交代を命じられた。

 降板後はベンチに座りぼう然と戦況を見つめるだけの井川だったが、打線が一丸となって挽回した展開に、試合後は興奮の表情をみせた。“無惨デビュー”が一転しての“強運デビュー”。メジャーで成功するにはこの要素も必要だ。