2006/10/14(土) MLBポストシーズン リーグ優勝決定シリーズ第4戦

▼タイガース−アスレチックス (タイガース4勝、コメリカ・パーク、16:30 日本時間:15日 05:30)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
オークランド・アスレチックス
デトロイト・タイガース 3x

オルドネスと投手ストリート(右)

アスレチックス戦の9回、左越えにサヨナラ本塁打を放ちガッツポーズするタイガースのオルドネスとうなだれる投手ストリート(右)=コメリカ・パーク(共同)

【投手】
(ア)ハレン、ケネディ、カレーロ、ストリート−ケンドール
(タ)ボンダーマン、ウォーカー、グリッリ、レデズマ−ロドリゲス

【責任投手】
(勝)レデズマ1勝
(敗)ストリート1敗

【本塁打】
(ア)ペイトン1号ソロ
(タ)オルドネス1号ソロ、2号3ラン

【戦評】
 タイガースは3―3の九回二死一、二塁から、4番のオルドネスがこの日2本目の本塁打を左越えに放って6―3のサヨナラ勝ちで4連勝し、22年ぶり10度目のリーグ制覇を果たした。

★タイガースを変身させた就任1年のリーランド監督

走りだす必要はない。立ち止まって打球の行方を見た。九回二死一、二塁、オルドネスが内角速球を左翼へ高く打ち上げた。駆けだしたのはベンチにいた選手たち。サヨナラ3ランのヒーローを迎えようと、ブルペンからも全員が飛び出した。

昨年まで12年連続で勝率5割以下、2003年はリーグワースト記録の119敗。タイガースは“虎”ではなく“負け犬”になっていた。その弱小チームに、1997年にマーリンズをワールドチャンピオンに導いたリーランド監督が来た。

「燃え尽きた」といくつもの誘いを断ってきた監督が、要請を受けたのは選手に可能性をみたからだ。「試合前、選手に話をする。深刻な話も、笑い話も、つまらん話もある。ただ何かを感じたら選手に伝えようと思っている。そうしないと後悔することになる」

就任1年目でチームはリーグの頂点に立つほど変わった。先発陣は安定し、救援陣は力強い。攻撃に無駄はなく。守備も固い。プレーオフ8試合は1敗の後、7連勝。「キャンプが始まったとき、いい選手がたくさんいた。ただ、いいチームではなかった。いいチームになった、と今日は言える。それを誇りに思う」(共同)

★アスレチックス、3連勝4連敗

アスレチックスは地区シリーズを3連勝で勝ち抜き、リーグ優勝決定シリーズでは4連敗した。

「シーズン中に成し遂げたことが、このシリーズの負けによってなくなるわけではない。選手にはそう言った。素晴らしい試合だった」。モッカ監督は選手たちの奮闘をたたえた。

今季、勝率は6月に入っても5割を切っていた。しかし、エース格のハーデンや遊撃手のクロスビーを長期間欠きながらも、驚異的な追い上げで西地区優勝に導いた。慌てず、騒がず。モッカ監督の手腕が光った1年でもあった。