2006/09/16(土) MLB公式戦

▼ロイヤルズ−マリナーズ (カウフマン・スタジアム、16:10 日本時間:17日 08:10)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
シアトル・マリナーズ
カンザスシティ・ロイヤルズ

イチロー イチロー 1番センター先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
5 2 3 1 0 0 .318
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席 1回表 先頭打者 レドマン(左) 中前打(得点1)
第2打席 3回表 先頭打者 レドマン(左) 左前打(三盗)(得点1)※200安打達成
第3打席 5回表 一死走者なし レドマン(左) 中飛
第4打席 7回表 二死二塁 レドマン(左) 左飛
第5打席 9回表 二死二塁 レドマン(左) 左翼線二塁打(打点1)

城島 城島健司 3番キャッチャー先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
3 0 1 1 1 1 .298
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席 1回表 一死二塁 レドマン(左) 左前打(打点1)
第2打席 3回表 無死一、二塁 レドマン(左) 見逃し三振
第3打席 5回表 二死一塁 レドマン(左) 遊ゴロ
第4打席 8回表 無死一塁 レドマン(左) 四球
イチロー

ロイヤルズ戦の3回、6年連続200本目となる安打を左前に放つマリナーズのイチロー=カウフマン・スタジアム(共同)

【投手】
(マ)ピネイロ、フィーラベンド−城島
(ロ)レドマン、ネルソン−バコ

【責任投手】
(勝)レドマン10勝9敗
(S)ネルソン8S
(敗)ピネイロ8勝12敗

【本塁打】
(マ)
(ロ)ガスライト1号2ラン

【戦評】
 イチローは「1番・中堅」で先発、5打数3安打1打点で6年連続200安打を達成した。中前打、左前打、中飛、左飛、左翼線適時二塁打で打率3割1分8厘。また、今季39個目の盗塁を決め、33連続盗塁成功のア・リーグ新記録をマークした。
 城島健司捕手は15日に続いて「3番・捕手」で先発、3打数1安打1打点だった。左前適時打、見逃し三振、遊ゴロ、四球で打率2割9分8厘。チームは4―7で敗れた。

★イチロー、工夫積み重ね−体調管理で重圧と戦う

イチローが目標とするシーズン200安打は、心身の安定を最もよく示す記録の1つだろう。例えば、規定打席での打率3割や30本塁打は、多少の故障欠場でも達成の可能性がある。100打点や100得点は、チーム状態に左右される。

200安打は、シーズンを通じ毎試合「自分ができる限りの準備ができたかどうか」を実感できる尺度になる。パフォーマンスを安定させるための肉体管理。体調を整えるための日々の習慣。それらの単調な繰り返しに耐える気持ちの強さ。すべてが密接に結び付き、200安打に届く。

今季から同僚となった城島は、イチローが遠征先で、あるチェーン店のピザを食べ続けることに驚いたという。「6年間、昼食はいつも決まった店でチーズしか乗っていないピザ。毎日、同じ味のものを同じ量だけ食べるのは、習慣や準備の究極の形だと思う」

実際には、昼食を違うもので済ますこともある。だがその場合でも、通うレストランと注文の品はほぼ同じ。体調はもちろん、感情や生活リズムの揺れ幅を最小限に抑えるのが狙いだ。イチローは、そんな小さな努力や工夫を無数に積み重ねてきた。7年連続200安打のボッグス(レッドソックスなど)も、試合前には必ず鶏肉料理を食べることで知られていた。

まさにロボットを思わせるイチローの徹底ぶり。しかし、城島の眼は人間イチローの葛藤(かっとう)も見逃していない。

験を担いで、全体練習のウォームアップの時のグラブの置き方が、ヒットを打った日の翌日とそうでない日では違っているという。

「周りから、やって当然と思われながら、結果を出し続ける。そのプレッシャーは、すごく大きいと思う。あのイチローさんだって、本当はすごく苦しいんです」

イチロー

ロイヤルズ戦の3回、三盗を決めるマリナーズのイチロー=カウフマン・スタジアム(共同)

★イチローが盗塁の新記録

イチローが三回に三盗を決め、4月29日のオリオールズ戦から33連続盗塁成功のア・リーグ新記録をマークした。従来の記録は1980年にウィリー・ウィルソン(ロイヤルズ)が記録した32連続。今季39個目で、2001年以来のシーズン40盗塁にもあと「1」とした。

場面は無死一、二塁、打席に城島。フルカウントから打者任せのエンドランのサインが出て、城島は自信を持って見送ったが、ストライクの判定。二塁走者のイチローは高い送球でタッチをかいくぐる形で三塁に生きて「あれはアウトになる、と思った。(送球が)高めにそれたのがよかった」とほっと一息。(共同)

城島健司

ロイヤルズ戦の1回、左前に適時打を放つマリナーズの城島=カウフマン・スタジアム(共同)

★城島、「僕には神の領域」

イチローの記録に今季から同僚の城島は「素晴らしいですね。(200安打は)僕には神の領域」と祝福した。

「プレッシャーがかかる場面で出る力がその選手の実力」と言う城島。節目の数字や打率3割到達がかかる打席の前は、互いに声を掛け記録を意識させるという。

「何かを達成しなければという使命感は非常につらい。僕がそばで感じるよりもしんどかったと思う」と、快挙達成をねぎらった。