2006/06/07(水) MLB公式戦

▼マリナーズ−ツインズ (セーフコ・フィールド、19:05 日本時間:08日 11:05)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ミネソタ・ツインズ
シアトル・マリナーズ 1x 10

イチロー イチロー 1番ライト先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
6 2 4 1 0 0 .358
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席 1回裏 先頭打者 ボンサー(右) 右越え本塁打(打点1)(得点1)
第2打席 2回裏 無死走者なし ボンサー(右) 左飛
第3打席 4回裏 二死一塁 ボンサー(右) 二塁内野安打
第4打席 6回裏 二死走者なし エア(右) 中前打(得点1)
第5打席 7回裏 二死一塁 レイエス(左) 三ゴロ
第6打席 10回裏 一死一塁 クレイン(右) 三塁内野安打

城島 城島健司 7番キャッチャー先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
5 0 0 0 0 1 .268
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席 1回裏 二死一塁 ボンサー(右) 三ゴロ
第2打席 4回裏 先頭打者 ボンサー(右) 遊ゴロ
第3打席 5回裏 二死一塁 ボンサー(右) 左飛
第4打席 7回裏 先頭打者 レイエス(左) 二ゴロ
第5打席 9回裏 二死走者なし リンコン(右) 空振り三振
イチロー

ツインズ戦の6回、中前打を放ち、日米通算2500安打を達成したマリナーズ・イチロー=セーフコ・フィールド(共同)

【投手】
(ツ)ボンサー、エア、レイエス、リンコン、クレイン−モウアー
(マ)モイヤー、グリーン、シェリル、ソリアーノ、プッツ、マテオ−城島

【責任投手】
(勝)マテオ3勝
(敗)クレイン4敗

【本塁打】
(ツ)カダイアー8号満塁
(マ)イチロー2号ソロ、セクソン9号2ラン、ベタンコート3号2ラン、イバネス10号3ラン、エベレット8号ソロ

【戦評】
 イチローは「1番・右翼」で先発、六回の中前打で日米通算2500安打を達成した。6打数4安打1打点。8試合連続安打で打率3割5分8厘。内容は大リーグ通算18本目の先頭打者本塁打、左飛、二塁内野安打、中前打、三ゴロ、三塁内野安打。
 城島は「7番・捕手」で5打数無安打。内容は三ゴロ、遊ゴロ、左飛、二ゴロ、空振り三振。チームは延長十一回、10−9でサヨナラ勝ち。

★一気に2500を通過−32歳で達成のイチロー

先頭打者本塁打もあれば快足を飛ばしての内野安打もあった。2500安打目は追い込まれたカウントで外への抜いた球を巧打。いろんなヒットをちりばめて、イチローが一気に節目を通過した。

「さっき日本で僕の上にいる人の名前(張本、野村ら)を聞いちゃったんですよ。みんないかついですねぇ」

5点差を追いつかれての延長戦サヨナラ勝ち。疲れはあるが穏やかな顔で軽口をたたく。それが2500本の意味を聞かれて真顔になった。

イチロー

ツインズ戦の6回、日米通算2500安打を記録、ベンチでナインに祝福されるマリナーズのイチロー=セーフコ・フィールド(共同)

「野球界が前に進んでいくためには技術だけでなく、記録でも後輩が先輩を抜いていかないと進歩したことにはならないと思います」。大先輩たちを射程圏にとらえたとの実感が芽生えたのかもしれない。

できる限り早い到達にはこだわっていた。32歳での達成は日本人初。日米通算のためどちらの公式記録とも認められないが、大リーグではタイ・カッブのみが若い年齢で届いているというデータがある。参考記録ながら??球聖?≠ニ並んだことを告げられたイチローは少し困ったような顔でつぶやいた。「うーん。エライこっちゃ…」。

カッブは通算4191安打。その偉人の打撃フォーム写真に「僕と同じようにバットが線に入っている」との感想を漏らしたのは2004年11月。プライベートでニューヨーク州の野球殿堂を訪ねたときだった。

この抽象的な言い回しは年間最多安打を更新した同年に得た新たな感覚を表現したもの。「その感覚は今も持ち続けています」。今年も記録ラッシュ再現となるだろうか。

★なるべく早く打つのが目標−ヒットは僕の大事なもの

乱打戦の末、サヨナラ勝ち。にぎやかなクラブハウスでイチローは上機嫌だった。いすに深々と身を沈め、2500安打の喜びを語った。

―32歳で大台に乗ったのはすごい。

「それは重要なこと。ヒットを打つことは僕にとって大事なもの。30年かけてそれをするのではなく、なるべく早く打つことが目標ですから」

―日本選手では最速の到達だが。

「そこは(日米通算のため)難しい。なかなか比較できないことですから」

城島健司

ツインズ戦の3回、レドモンドの左前打で本塁を突く二走ハンター(奥)を刺殺するマリナーズ・城島=セーフコ・フィールド(共同)

―大リーグの通算記録はローズの4256安打。そこからの逆算は考えないのか。

「遠すぎます。あまりにも目標が遠く、大きくなってしまうと、つらくなってしまうことを僕は知っているつもりですから。ただ、プロに入ったときはこんなところまでくるとは想像もつかなかった。でも結局ここにくることができたのも積み重ねがあったから」

―困難を承知でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した後のシーズンだが。

「WBCに出た選手は全員がそうだと思いますが、シーズンも(しっかり)やれる自信があるから出ているわけです。もし、それで結果が出なかったら自分の力不足。そういうスタンスでここまできた。それは今後も変わりません」

★誕生日で気合−城島、サヨナラ勝ちにホッ

城島はサヨナラ勝ちにホッとしていた。八回に「最悪のケース。捕手の自分の責任」と悔やむ同点満塁本塁打を浴びただけに「勝つと負けるでは大違いですよ」。

6月8日で30歳。日本時間では既に誕生日で「気合を入れた」そうだが、5打数無安打で「まあ、僕の誕生日に勝って、イチローさんが2500本を打ったんですから」と半ばやけ気味。

ロッカーが隣のイチローから「(誕生日は)あしたと違うんか」と突っ込まれると「僕は日本で生まれたんですから。それでいいんですよ」。イチローの2500安打については「一緒に行動して、そのすごさはよく分かる」と話していた。