MLBメニュー

ここから本文

MLBMLBのRSS

2009年ワールドシリーズ

試合速報 2009/11/04(水)

▼ヤンキース−フィリーズ 第6戦 (ヤンキース4勝2敗、ヤンキースタジアム、19:57 日本時間:5日 9:57)
  123456789
フィリーズ
ヤンキース

松井秀喜 松井秀喜 5番指名打者先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
4 1 3 6 0 1 .615
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席2回裏無死一塁マルティネス(右)右越え本塁打(打点2)(得点1)
第2打席3回裏二死満塁マルティネス(右)中前打(打点2)
第3打席5回裏一死一、二塁ハップ(左)右中間二塁打(打点2)
第4打席7回裏一死一塁エア(左)空振り三振

ワールドシリーズでMVPに選ばれ、笑顔でトロフィーを掲げるヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

ワールドシリーズでMVPに選ばれ、笑顔でトロフィーを掲げるヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

【投手】
(フ)マルティネス、ダービン、ハップ、朴賛浩、エア、マドソン−ルイス
(ヤ)ペティット、チェンバレン、マルテ、リベラ−ポサダ

【責任投手】
(勝)ペティット2勝
(敗)マルティネス2敗

【本塁打】
(フ)ハワード1号2ラン
(ヤ)松井秀3号2ラン

【戦評】
 ワールドシリーズ(7回戦制)のヤンキース(ア・リーグ優勝)−フィリーズ(ナ・リーグ優勝)第6戦は、ヤンキースが7−3で勝ち、通算成績を4勝2敗とし、9年ぶり27度目のワールドチャンピオンに輝いた。
 松井秀は「5番・指名打者」で4試合ぶりに先発出場し、先制の2点本塁打を放つなど4打数3安打6打点の大活躍。ワールドシリーズで日本選手初の最優秀選手(MVP)に選ばれた。1試合6打点はシリーズ最多タイ記録。内容は右越え本塁打(打点2)、中前打(打点2)、右中間二塁打(打点2)、空振り三振。

フィリーズ戦の2回、右越えに先制2ランを放つヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(AP)

フィリーズ戦の2回、右越えに先制2ランを放つヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(AP)

松井秀、MVPで頂点!大一番で爆発6打点

 大一番で真価を発揮した。ヤンキースの松井秀が先制2ランを含む3安打でシリーズ49年ぶりの6打点。最優秀選手(MVP)に輝いた本人が「本当にびっくり。今日までは予想もしていなかった」と驚くほどの、独り舞台だった。

 第2戦で決勝本塁打した相手、フィリーズのマルティネスを圧倒した。二回無死一塁は好球必打のお手本だ。追い込まれながら際どい球を見極め、スイングすれば鋭い当たりのファウル。粘りに大投手も根負けした。フルカウントから真ん中に来た8球目の速球を右翼2階席まで運んだ。

 松井秀は「感触はほぼ完ぺき。厳しいところを突かれていたが、最後に甘く入ってきた」。三回二死満塁では一転、巧打。カウント2−0から、外角高めに外してきた速球に対し、バットを投げ出すように出し、中前への2点打にした。

 マルティネスについて「どういうわけか、このシリーズは合ったよね」と話した。7年間、積み上げてきた技術、パワー、そして世界一への強い思いが結実したような打撃だった。

 五回には代わった左腕から右中間フェンス直撃の2点二塁打。フィリーズのマニエル監督は「何を投げても打たれた」と脱帽した。名だたるスターがそろうグラウンドで、松井秀は別次元のスラッガーだった。(共同)

フィリーズを下してワールドシリーズを制覇、ジーター(左)と抱き合って喜ぶヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(AP)

フィリーズを下してワールドシリーズを制覇、ジーター(左)と抱き合って喜ぶヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(AP)

喜びの輪の主役は松井秀

 11月の寒空の中、ヤンキースタジアムが歓喜に包まれた。松井秀は先制2ランを含む3安打6打点の大活躍。勝利の瞬間を見届けると、満面の笑みでナインの輪に加わった。

 試合後のセレモニーでは、この夜の主役を何台ものテレビカメラが追った。優勝ソングとしてなじみ深い「We are the champions」が鳴り響く場内を、おそろいのTシャツと帽子を身に着けたナインが一周。松井秀も同い年のジーターとがっちりと抱き合った。

 二塁後方の特設ステージで誇らしげに最優秀選手のトロフィーを掲げた松井秀選手。インタビューで来季の残留を問われると、「そうなればいいと思う。僕はニューヨークが好きだし、ヤンキース、チームメートも好きだし、ファンが大好き」と答え、大歓声を浴びた。

 スタンドからは、両親が晴れ姿を見守った。「きょうは頑張る」というメールを同選手からもらったという父親の昌雄さんは「きょうはやってくれると思っていた。秀喜の生涯最高の喜びの日だと思った」と感激の笑顔を見せた。

 今季から新しくなったヤンキースタジアムの周辺も、試合開始からチケットを入手できなかったファンであふれた。喜びのあまり、裸になってはしゃぐファンの姿もあった。熱気は球場だけにとどまらなかった。(共同)

ワールドシリーズを制覇し、シャンパンファイトでリベラ(右)と喜ぶヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

ワールドシリーズを制覇し、シャンパンファイトでリベラ(右)と喜ぶヤンキースの松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

松井秀、7年目で悲願達成!

 どんな記録より、欲しかったものを手に入れた。ヤンキースが頂点に立った。松井秀の思いは7年目で結実した。持ち前の勝負強さで何度もチームを救い、その末にゴールにたどり着いた。その活躍で、日本選手初のシリーズMVP(最優秀選手)にも選出された。

 松井秀の野球観は一点に集約される。自らの打撃が、いかにチームの勝利につながるか。より高い水準の打撃技術を探求しながら「この球をこう打ちたいという技術的なことはあるにはあるけど、形じゃない。どんなに格好悪くても、ボテボテでも試合を決める一打ならいい」と言う。

 「心はプレーに出る」。ひざに不安を抱えながら中軸の責任を果たし続けた今季、松井秀はそう口にした。常に勝利を求められるヤンキースを選び、海を渡った。名門の生存競争は厳しい。実績ある選手も貢献できなくなればあっさり見限られる。左手首、両ひざの手術を経験し、35歳になった松井秀が中軸を打ち続けられたのは、一貫した姿勢をプレーで実践してきたからこそだ。

 挑んでは、はね返された頂点にようやく立った。勝利を最優先にするチームと、勝利につながる一打を追い求めてきた日本のスラッガーが出会って7年。9年ぶりに“世界一”に返り咲いたヤンキースのメンバーに、松井秀が名を連ねたのは必然だろう。(共同)

ヤンキース戦の3回、松井秀に2点適時打を許したフィリーズ・マルティネス(右)。左手前は生還したデーモンを祝福するジーター=ヤンキースタジアム(AP)

ヤンキース戦の3回、松井秀に2点適時打を許したフィリーズ・マルティネス(右)。左手前は生還したデーモンを祝福するジーター=ヤンキースタジアム(AP)

勢いなくフィリーズ終幕

 連覇を目指した舞台で、フィリーズは持ち味を発揮できなかった。自慢の打線はつながりを欠き、主砲ハワードは三振の山を築いた。マニエル監督は「プレーオフはいい調子だったのが、ワールドシリーズで失速してしまった」。不完全燃焼での終幕を悔やんだ。

 シリーズ5本塁打のアットリーら好結果を出した選手もいたが、全体としては低調。リーグ優勝まで駆け上がった勢いは見る影もなかった。ハワードはこの日やっとシリーズ1号。それも松井秀の大活躍の前にすっかりかすんでしまった。

 「相手の投手がいい仕事をした」と完敗を認めたマニエル監督だが、最後は「このチームを指揮するのは楽しい。またこの場所に戻りたい」と話した。目指すは来季の王座奪回。フィリーズには、その力があると信じている。(共同)




「MLB」の試合速報・結果

企画特集