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2009年ワールドシリーズ

試合速報 2009/10/28(水)

▼ヤンキース−フィリーズ 第1戦 (フィリーズ1勝、ヤンキースタジアム、19:57 日本時間:29日 8:57)
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フィリーズ
ヤンキース

松井秀喜 松井秀喜 6番指名打者先発出場 [成績]
打数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
3 0 1 0 0 1 .333
打席別結果
打席 状況 投手 結果
第1打席2回裏一死一塁リー(左)空振り三振
第2打席5回裏先頭打者リー(左)中前打
第3打席7回裏二死走者なしリー(左)三ゴロ

フィリーズ戦の5回、中前打を放つヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

フィリーズ戦の5回、中前打を放つヤンキース・松井秀=ヤンキースタジアム(共同)

【投手】
(フ)リー−ルイス
(ヤ)サバシア、ヒューズ、マルテ、ロバートソン、ブルーニー、コーク−ポサダ

【責任投手】
(勝)リー1勝
(敗)サバシア1敗

【本塁打】
(フ)アットリー1号ソロ、2号ソロ
(ヤ)

【戦評】
 ワールドシリーズ(7回戦制)のヤンキース(ア・リーグ優勝)−フィリーズ(ナ・リーグ優勝)第1戦は、フィリーズが6−1で先勝した。
 松井秀は「6番・指名打者」で先発出場し、3打数1安打だった。内容は空振り三振、中前打、三ゴロ。

松井秀、好左腕から中前打も完敗

 敗れはしたが、ヤンキースの松井秀は1年目の2003年以来、6年ぶりに出場したワールドシリーズで1安打した。0−1の五回、先頭打者でフィリーズの先発左腕リーから中前打を放った。

 カウント2−0から際どいコースを見極めてフルカウントまで粘り、外角高めの速球をたたきつけた。強力打線が四回までに7三振を喫していただけに、「あの打撃だけは良かった」。過去の対戦で打率2割9分4厘をマークした力を発揮した。

 03年のワールドシリーズでは第2戦で先制の3点本塁打、第3戦で殊勲の勝ち越し適時打を放つもマーリンズに敗れている。6年ぶりの舞台で試合前の選手紹介では誇らしそうに胸を張った。「この舞台を目指してやってきてるわけだから、幸せな気持ちは強い」と試合に臨んだ。

 だが、松井秀の安打も試合の流れを変えられなかった。打線はリーに対して八回まで三塁も踏めず。九回に1点を返すも10三振で完投を許し、「付け入るすきがなかった」。それでもまだ1試合。「あまりにも完敗だったので切り替えやすいかもしれない」と前向きに話した。(共同)

ヤンキース戦の6回、2打席連続本塁打を右越えに放つフィリーズのアットリー。捕手ポサダ=ヤンキースタジアム(AP)

ヤンキース戦の6回、2打席連続本塁打を右越えに放つフィリーズのアットリー。捕手ポサダ=ヤンキースタジアム(AP)

アットリーがサバシアから2発、フ軍好発進

 スター選手を並べた打線に、マウンドには大型補強で獲得のサバシアが立ちはだかる。前年王者フィリーズは、そのヤンキースを前にしても動じなかった。アットリーの2発で先行し、投げてはリーが完投。「まずは初戦の勝利を喜びたい」。マニエル監督も相好を崩した。

 試合を動かしたのは、主軸のアットリー。「スライダーを打つのは難しい。速球を狙った」と、三、六回の本塁打はともに追い込まれてからの速球を、短く持ったバットを鋭く振り抜いてスタンドに運んだ。

 打線の集中力は、昨年も頂点を経験しているからこそだろう。レイズとの昨年のワールドシリーズ第1戦でも本塁打を放ったアットリーは「ポストシーズンではすべての得点が重要。常に出塁し、得点を狙っている」。終盤にも抜け目なく4点を奪い、突き放した。

 投打がかみ合い、これ以上ない白星発進となった。マニエル監督は「またあした勝つために、この球場に来る」。連勝で、シリーズの流れをつかむつもりだ。(共同)

ヤンキース戦に先発し、完投勝利を挙げたフィリーズのリー=ヤンキースタジアム(共同)

ヤンキース戦に先発し、完投勝利を挙げたフィリーズのリー=ヤンキースタジアム(共同)

リー、サイ・ヤング賞対決制す

 ワールドシリーズ制覇の鍵を握ると目されたサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)左腕による対決は、フィリーズのリーに軍配が上がった。「タフな打線だが、緩急を使っていい投球ができたね」と誇らしげに笑った。

 持ち前の打者心理の裏を突く投球術もさえ渡った。四回にはヤンキースが誇る強打の3〜5番を3者連続三振。九回に失策絡みで1点を失って完封こそ逃したものの連続三振で締めくくった。

 ここまでのポストシーズンは3試合で2勝負けなし。防御率0・74と圧巻の数字を並べていた。自身初めてのワールドシリーズ優勝に向けても「マウンドに上がったら楽しむだけだ。緊張なんかしたことがないよ」。強心臓の左腕が大一番でも輝きを放った。(共同)

ヤ軍、エース対決で完敗

 ヤンキースはエースのサバシアを立て必勝を期した初戦に完敗した。左腕は7回2失点。失点はアットリーに喫したソロ本塁打2本だけで、ジラルディ監督は「よく投げた。2度ミスをしただけだ」とかばった。

 フィリーズのリーとの息詰まる投げ合い。一回に二死満塁のピンチをしのぐと、連打を許さなかっただけに、その2本のアーチが悔やまれる。三回は追い込んでから粘られ9球目を、六回はカウント2−0から、いずれも速球を右越えへ運ばれた。

 昨季途中までインディアンスの同僚で、同じサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)経験者の左腕リーに投げ負け、今ポストシーズン初黒星。サバシアは「あの2球だけと言いたいところだが、全体にカウントを悪くした」とし、中3日での第4戦での登板に「自信があるし、いける」と意欲を見せた。

 昨年まで6年続けて第1戦に勝ったチームがシリーズを制している。初戦の1敗はただの1敗以上に重いのか。1安打したものの得点に絡めなかった松井秀は「まったくいいところがなかった。特に打線はしっかり切り替えて、明日とにかく勝てるようにやるしかない」と話した。(共同)



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