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【MLBコラム】黒田、岩村が与えた“救いの言葉”

2010.2.6 11:03
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 【アナザーストーリー】プロスポーツ選手がわれわれに与えてくれる感動には「2種類」あると思う。ひとつはプレー(数字)、もうひとつが言葉。そんな風に痛感した“事件”があった。

 昨季、メジャーリーグで2人の日本人選手がアクシデントに見舞われた。ドジャースの黒田博樹投手(34)は、先発した8月15日のダイヤモンドバックス戦でラスティ・ライアル内野手(26)の打球が頭部を直撃し、交代した。

 幸い、数日後に復帰した黒田は「あなたにけがをさせてまで、メジャーにしがみついていたくない」という手紙をライアルから受け取っていたことを明かすとともに「僕が引退したとき、彼に当てられたと胸を張れる選手になってほしい」と笑顔で語った。

 あの試合がメジャー5戦目だったライアルは、黒田の言葉にどんなに救われたことだろう。昨季は30試合に出場、打率・271、長打率・593とアピールして、主力候補へと名乗りをあげた。

 パイレーツの岩村明憲内野手(30)もレイズ時代の5月24日、マーリンズ戦の守備でクリス・コグラン内野手(24)の併殺崩しを狙ったスライディングを左足に受け、ひざの前十字など3カ所のじん帯を損傷。手術を余儀なくされ、復帰まで3カ月以上を要した。

 3年契約の最終年だった岩村。痛恨の離脱となったはずだが、コグランにこんなメッセージを伝えた。「お前が活躍することで、オレもリハビリを頑張れる」。この言葉に奮起したコグランは打率・321、9本塁打、47打点でナ・リーグの新人王を獲得した。

 ライアルもコグランも残した数字は、もちろん努力の結晶だ。しかし、黒田、岩村の“言葉”がなかったら、罪の意識に縛られ続けていただろう。「言葉」はときに、目の前のプレーより強烈な印象を与えてくれる。



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