【ニューヨーク20日(日本時間21日)】ヤンキースからFAとなった松井秀喜外野手(35)に思わぬ“敵”だ。この日から全30球団との交渉が可能になったが、指名打者(DH)制のないナ・リーグ16球団の関心は低調。その一因は外野復帰を否定する恩師2人の発言だった。
ゴジラをよく知る恩師だけに影響も大きかった。07年までヤ軍を率いていたドジャースのジョー・トーリ監督(69)と、両ひざの手術を執刀したスコット・ロデオ医師。2人の先週の発言が、松井秀のFA交渉を難しくさせていた。
全30球団との交渉が可能になったが、ナ・リーグ16球団の関心は低調。その一因は、恩師2人が外野復帰に否定的なコメントをしていたからだ。
「外野を守るにしても一塁を守るにしても、左ひざの状態が悪影響を及ぼすから厳しいだろう」とア・リーグ残留を勧めたのはトーリ監督。ヤ軍時代に高く評価していたため、獲得に動く可能性もあるとみられていたが、開始前に争奪戦を回避してしまった。
さらに“逆風”となったのが、両ひざの状態を最も知るロデオ医師の発言。「1週間で2、3試合なら大丈夫だが4、5試合となると再発する恐れもある」というコメントが、米有力紙のニューヨーク・タイムズに掲載された。同医師の意図は外野復帰の“あと押し”だったが、DH制のないナ・リーグ16球団を慎重にさせる結果となった。
恩師2人の発言で、レギュラー外野手としてナ・リーグ球団に移籍するのは困難。現時点での交渉相手は「DH兼任」が可能なア・リーグ14球団に絞られている。