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【MLBコラム】衰え知らぬ46歳モイヤー

2009.1.9 10:43
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 もう8年前になる。米アリゾナ州ピオリアでのマリナーズ春季キャンプ。ブルペンから引き揚げてきた佐々木主浩投手(40)=当時32歳=のコメントが、当時の取材ノートに書き残してあった。

 「ジェイミーはマジでスゴイよ。あの年で、あれだけ足が上がるし、よく走る。守備練習でも手を抜かない。40歳になっても投げられるよ」

 魔神は2003年途中でマ軍を去り、05年にユニホームも脱いでしまったが、ジェイミー・モイヤー投手は46歳になっても投げている。06年途中にフィリーズへ移籍し、昨季は16勝7敗で28年ぶりの世界一に貢献。メジャー23年目で初制覇の記念に本拠地のマウンドから掘り起こして持ち帰った投球プレートは自宅の寝室に飾ってあるそうだ。

 昨年12月には2年総額1300万ドル(約12億円)で契約を延長した(しかも代理人を雇わず、自分で球団と交渉して更改)。日本では中日・山本昌の43歳での2年契約が話題となったが、上には上がいるものだ。

 「年齢で勝負するわけじゃないから気にしていない。まだ体は動くし、投げる自信もある」というモイヤーは、まさに晩成型の投手だ。

 20代は34勝54敗。解雇も3度経験したが、96年途中のマ軍移籍が転機になった。30代で130勝(71敗)を挙げ、40歳で迎えた03年に自己最多の21勝(7敗)。現役最年長で迎えた昨季の16勝は45歳以上では史上最多タイで、5月には史上6人目となる全30球団からの勝利も記録した。

 速球のMAXは82、83マイル(約132−134キロ)だが、抜群の制球力でチェンジアップやカーブなど多彩な変化球を駆使。打者心理を手玉に取る技巧派左腕は衰えを感じさせない。00年5月を最後に故障者リスト入りしていないのは特筆モノだ。

 同じ1962年生まれには通算354勝のロジャー・クレメンス投手がいるが、モイヤーには剛速球も禁止薬物も不要。今季も卓越した投球術で、子供のような年齢の打者を翻弄(ほんろう)するだろう。

(田代学)


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