2007年07月12日 更新

37歳・斎藤、球宴デビューで3人斬り!「投げて大きくなれた」

37歳で球宴デビュー。斎藤は1回をピシャリと抑えた(AP)

37歳で球宴デビュー。斎藤は1回をピシャリと抑えた(AP)

斎藤(右)は夫人の由希子さん(左)と2人の娘(中央)を伴って、試合前のパレードに参加した(共同)

斎藤(右)は夫人の由希子さん(左)と2人の娘(中央)を伴って、試合前のパレードに参加した(共同)

 【サンフランシスコ10日(日本時間11日)】ドジャースの斎藤隆投手(37)が七回、ナ・リーグの7番手で登板。スタンドからブーイングを受けながらの球宴史上8番目の高齢デビュー登板で、1回を3者凡退に抑えた。

 鋭い眼光で、打者をにらんだ。斎藤は、強気の投球で打者3人を料理。初の夢舞台でも、冷静さを失わなかった。

 「もっと興奮して投げたかった。(立ち上がりから)2連続ボールで、少し緊張しているかな、と思ったけど落ち着いて投げられた」

 1点を追う七回に7番手で登板。先頭のブライアン・ロバーツ内野手(29)=オリオールズ=を直球で二ゴロに打ち取ると、ホルヘ・ポサダ捕手(35)=ヤンキース=を一直、トロイ・ハンター外野手(31)=ツインズ=を左飛。MAX95マイル(約153キロ)を計測するなど力で押し、キレのあるスライダーを低めに決めた。

 「初めて3人と対戦したけど、簡単に三振はとらせてくれない。本当に、ア・リーグもいいチームだと思いました」

 試合前セレモニー。選手紹介の際、大ブーイングを受けた。AT&Tパークは、ド軍と敵対関係にあるジャイアンツの本拠地。しかし、そんなブーイングも敵地ファンから認められた証だった。

 今季23セーブのド軍の守護神は、超一流がそろうベンチでも認められた。隅にいた斎藤に、ジ軍の顔、バリー・ボンズ外野手(42)が「イチローの(ランニング)本塁打は(フェンスの)どこに当たった?」と歩み寄り、話しかけた。通算507セーブを誇るトレバー・ホフマン投手(39)=パドレス=も、すれ違う度に肩をたたき声をかけてくれた。

 「話したくて話したくて、仕方なかった。いろいろな選手と交流が持てたのでよかったです」

 37歳での球宴デビューは、史上8番目の高齢。「自分を見失うことなく頑張りたい。実際に投げて、大きくなれたと思う。後半戦の弾みにもなる」。サムライの快投はまだまだ続く。

★セレモニーに家族と参加

 球宴恒例、レッドカーペットの上を通って球場入りするセレモニーに、夫人の由希子さん(35)、長女・久瑠美さん(12)、二女・桃香さん(9)と参加。試合ではブーイングを浴びながら1回をピシャリ。「(家族に)抑えたところを見せたいのではなく、スーパースターの中に“パパも認められたんだよ”と理解してくれればそれでよかった」。久瑠美さんも「(父が)オールスターで出られるなんて思ってもみなかった」と瞳を輝かせ、感動していた。

▼AT&Tパーク

 2000年に米大リーグで初めて日系企業(カジマ・インターナショナル)が球場建設に本格参入して設立。右翼フェンス後方はサンフランシスコ湾の入り江になっており、海に飛び込む場外ホームランは“スプラッシュ・ヒット”と呼ばれ、球場の名物となっている。ランニング本塁打は、04年8月4日にジャイアンツのD・モア(現デビルレイズ)が記録。球場の広さは、左翼103.3メートル、左中間116.4メートル、中堅121.6メートル、右中間128.3メートル、右翼94.2メートル。フェンスの高さは左翼−中堅2.4−3.4メートル、右翼7.6メートル。収容人員は4万1777人。