2007年07月11日 更新

イチロー自賛!7年連続球宴出場に「ちょっとどう?」

打撃練習を行うイチローをファンが大歓声で迎えた(ロイター)

打撃練習を行うイチローをファンが大歓声で迎えた(ロイター)

 【サンフランシスコ9日(日本時間10日)】大リーグの第78回オールスター戦が10日(同11日)、当地のAT&Tパークで開催される。7年連続出場のマリナーズ・イチロー外野手(33)は「1番・中堅」で先発。

 白いネクタイにジャケット姿のイチローが、誇らしげに、そして雄弁に語った。

 「パンチョさん(伊東一雄=元パ・リーグ広報部長)が生きておられたら、大喜びでしたでしょうね。この7年で着実に日本の野球は前に進んでいるという実感はある」

 03年のイチロー、長谷川(ともにマリナーズ)、松井秀(ヤンキース)以来となる日本人3選手の出場。日本人選手のレベルが野球大国に認められつつある現実は、イチローに充足感を与えつつあるようだ。

 マ軍入団以来、7年連続球宴出場という偉業は、イチロー自身の中でも大きな意味を持っていた。オリックス時代にも球宴に7年連続出場を果たしており「日本と同じ数字になるけど、この事実は厳しい目を持っている人たちに『ちょっと、どう?』って言いたくなるような数字ですよね」と胸を張る。日本時代に引けを取らぬ人気、名声を得たことに納得しているようだった。

 会見後の打撃練習でイチローの名前がコールされると大歓声が起こった。ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(42)やレッドソックスのマニー・ラミレス外野手(35)、ジ軍の名監督だったダスティー・ベイカー氏らと談笑。すっかりとメジャーの顔として、風格を漂わせていた。

 「オールスターとは? オールスターですね。その解釈は人それぞれのセンスですね」

 「1番・中堅」の定位置でのスタメン出場は決まっている。球宴は過去6年間で15打数3安打2打点。喜びに満ちた今年こそ“らしさ”全開で、才能を爆発させる。

■伊東一雄(いとう・かずお)

 1934(昭和9)年4月7日、東京・下谷生まれ。中学時代から米大リーグに興味を持ち、54年にパ・リ ーグ入局。メジャーの豊富な知識を買われ日米球界の橋渡し役として活動。パ・リーグ広報部長時代にはドラフ ト会議の名司会役を務め、92年退局後はフジサンケイグループ解説者として活躍。02年死去(享年68)。 元サンケイスポーツ専属評論家。

★イチローに聞く

−−サンフランシスコという街については

 「ここはボンズさんの街ですから。新庄さんもいましたね。ボクの中ではボンズさんの街です」

−−昨年のWBCで日本が優勝し、今年は日本人が3人選出されたが

 「しゃくに障るけど、日本が一番かというと、そうでもない。そうなっていきたい」

−−斎藤と対戦したいか

 「ベタな質問ですね。したくないわけないですよね」

−−岡島は「イチローさんと話したい」と言っている

 「ボクは最初は話したい、という価値観はなかった。そこにいられるだけで(充実していた)。ずいぶんと余裕ですね、岡島は」

−−(米メディアの質問で)FAしたらニューヨークも注目するが

 「世界中のどこかにいます」

■MLB球宴アラカルト

★対戦成績 ナ・リーグ40勝、ア・リーグ35勝、引き分け2。アは97年以降02年の引き分けを挟んで9連勝中。最多連勝はナが72−82年に記録した11連勝で、9連勝はこれに次ぐ。
★最多出場 S・ミュージアル、W・メイズ、H・アーロンの24試合。メイズは通算23安打も球宴最多。
★最多登板 R・クレメンスの10試合。通算最多勝利はL・ゴメスの3勝。
★イチロー 通算6試合で15打数3安打、打率.200。盗塁は1つ、通算2盗塁以上は過去14人だけ。
★2番・ボンズ 球宴では1度、93年に「2番・左翼」で先発出場(3打数2安打)。レギュラーシーズンの2番スタメンは、パイレーツ時代の87年6月6日が最後。

◆ア・リーグ防御率1位で先発に初指名されたダン・ハレン投手(26)=アスレチックス

 「本拠地(オークランド)の近くで先発できて光栄。(打順が)2番のボンズより前にレイエスを出さないようにしたい。ボンズには1本塁打されているが、0−3からの甘い球だった。同じ失敗はしない」

◆ナ・リーグ奪三振1位で初めて先発に選ばれたジェイク・ピービ投手(26)=パドレス

 「(球宴で3度先発している同僚の)マダックスから助言されたよ。“先発じゃないなら行くな”とね(笑) 。どんなに大きな栄誉で、楽しいかを話してもらった」

◆ア・リーグのジム・リーランド監督(62)=タイガース

 「昨季も接戦だったのを思い出してほしい。(9連勝中の)ア・リーグの方が力が上だとは思っていない。先発は最近のデータを集めて(ハレンに)決めたが、本拠地に近いのを考慮していないと言えばウソになる」

◆ナ・リーグのトニー・ラルーサ監督(62)=カージナルス

 「2番は相手投手にダメージを与えられる重要な打順。ボンズには昨日まで対戦していたセントルイスで昔の選手の例を挙げながら理由を説明した。少しでも早く相手投手やア・リーグに重圧をかけたい」