2007年07月03日 更新

イチロー7年連続球宴決定も衝撃…試合前に監督が辞任発表

7年連続の球宴出場が決まったイチロー。サヨナラ勝ちにチームメートとハイタッチ(AP)

7年連続の球宴出場が決まったイチロー。サヨナラ勝ちにチームメートとハイタッチ(AP)

 【シアトル1日(日本時間2日)】マリナーズは、ブルージェイズ戦の前にマイク・ハーグローブ監督(57)の辞任を発表した。後任はジョン・マクラーレン・ベンチコーチ(55)。試合前までマ軍は7連勝中、日本では考えられない異例の監督交代だ。イチロー外野手(33)は10日(日本時間11日)にサンフランシスコで行われる球宴に2年連続のファン投票で選ばれ、7年連続7度目の出場。マ軍は2−1とサヨナラ勝ちして4シーズンぶりの8連勝を飾った。

 イチローは決別の8連勝を静かに表現した。

 「きょうは(ハーグローブ)監督のため、みたいなところがあった」

 試合前、ハーグローブ監督の突然の辞任が発表された。3年契約の最終年の同監督。会見では「自分の仕事にかつてのような情熱が持てなくなった」などと理由を説明した。球団は新監督にマクラーレン・ベンチコーチを昇格。臨時、代行などの肩書がついていないことは、指揮官交代が既定路線だったことを物語っている。

マ軍のハーグローブ監督は試合前に突然の辞任会見(AP)

マ軍のハーグローブ監督は試合前に突然の辞任会見(AP)

 しかし、試合前まで7連勝。この日も勝って貯金12、ア・リーグ西地区首位のエンゼルスと4差につけているマ軍。日本では考えられない異例の監督交代について、地元紙は「イチロー残留に追い風」とみている。

 今季終了後にFA移籍の可能性があるイチロー。球団側は開幕前の契約延長を目指したが、まとまらなかった。球団は残留のシナリオも見据え、今月のトレード期限を前に、断を下したという“推測”だ。

 イチローもキャンプ時に「(今季)一番の補強はマクラーレン」と語っていた。相思相愛の新指揮官。移籍問題とまったく関係ない、と断定できない状況ではある。

 一方で、7度目の球宴出場には感慨深げに喜びを語った。

 「日本での数字(7度出場)に並ぶのは目標だったのでほっとしている。大きな目標としてやってきた。いつもあの日(球宴)が終わってしまえば、何ごともなかったようにはかなく消えてしまう。一瞬にして消えてしまうからこそ、尊さのようなものがある」

 この日は5打数1安打。打率を.365と下げたが、10日(同11日)の大舞台に向けて、イチローのバットは勢いを増す。

■マイク・ハーグローブ(Mike Hargrove)

 1949年10月26日、米テキサス州生まれ、57歳。72年ドラフト25巡目でレンジャーズ入団。74年に新人王獲得。パドレスを経て85年にインディアンスで現役引退。91年にインディアンスの監督に就任し、95年から5年連続で地区優勝。オリオールズを経て05年からマリナーズ監督。現役通算成績は1666試合に出場、打率.290、80本塁打、686打点。監督通算成績は1187勝1173敗。1メートル83、89キロ。左投げ左打ち。

◆突然の監督辞任にマ軍の城島健司捕手(31)

 「だれが監督をやろうとも自分たちのやることは同じ。気持ちに変化があったらいけない」