いざ米球宴!“日本代表”イチローが世界一の実力見せつける
ファンにサインする姿も貫禄タップリ。イチローは世界一のJAPAN代表として球宴の桧舞台に立つ(共同)
【ピッツバーグ10日(日本時間11日)】米大リーグの第77回オールスター戦は11日午後8時半(日本時間12日午前9時半)過ぎから当地で行われる。6年連続6度目、日本人選手でただ1人出場のマリナーズ・イチロー外野手(32)は、WBC初代王座の誇りを胸に大暴れを約束。また前日恒例の本塁打競争は、昨季ナ・リーグ新人王のフィリーズ、ライアン・ハワード内野手(26)が決勝でメッツのデービッド・ライト内野手(23)を下し、初参加で初優勝した。
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天才打者が並み居るスター軍団に喧嘩を売りつけた。オールスター恒例の前日会見。日米約50人の記者に取り囲まれた笑顔のイチローは、いきなり過激に言い放った。
「米国の野球が一番だと思っているヤツがいっぱいる。それがしゃくに障るじゃないですか。だから、世界一になったことは大きかった」
6年連続での出場。だが、過去5年とは出場の意味が違った。日本がWBC初代王座に就いたことで「世界一のチームから誰も出場しないのは寂しい。出るべき、ではなくて、出なくてはいけない」(イチロー)舞台と位置づけていた。
ヤンキースの松井秀の骨折、ホワイトソックスの井口、また同じWBC組の大塚も選から漏れ、出場は結局ファン投票で選ばれたのはイチロー1人。現在の所属はあくまでマリナーズとはいうものの「どこの一員かと問われれば、JAPANかな」というイチローだけに、日本人選手としての意地と誇りを見せつけたいという思いは、例年とは比較にならない。
もちろんすべて自信があってこその発言。首位打者争いでイチローの上をいく初出場のツインズのジョー・モウアー捕手(23)にも「少し話した。頭の良さそうな選手ですね」。そのプレーについても「後ろの方で観察しながら、いろいろ見たいと思っている」と余裕タップリだ。
日本の実力を改めてアピールすること。それは同時にWBCで日本代表の指揮を執り、現在都内で入院中の王監督を励ますことにもなる。「他の選手? みんなデカイから嫌になる。マウンドにいたら小さく見えるヤツもいるけど…」。あとは仕上げをご覧じろ。日本が誇る最高峰のプレーでスポットライトを独り占めする。
★イチローに聞く
――先発に復帰した
「選手紹介でわき上がるものがあるはず」
――大塚投手とは一緒に出たかった
「楽しみにしていたし、その可能性は十分あった。残念だった」
――球宴も世代交代?
「それを考える余裕はない。自分のことで必死です」
――ギーエン監督はWシリーズの開幕権を獲りにいくらしいが
「その発想(のレベル)にいけてない。われわれ(マリナーズの順位)がどこにいるかということを、証明している」
――以前メジャーで3年継続して一人前と言っていたが
「日本で7年間一軍でやってきた。メジャーで7年は目安になる」
――サッカーW杯決勝について感想があれば
「ジダンの武器は頭だなと(笑)」
――中田がフィールドで涙を流したが
「今回で辞めると彼が決めていたことが、反映されていたのでは」
★ツインズ・モウアーがライバルのイチローと接触
ア・リーグ首位打者で前半戦を終えたツインズのジョー・モウアー捕手(23)がライバルのイチローと接触に成功した。前日会見で席が隣になり「“どんな球が嫌いか”と尋ねたんだ。でも、彼は何でも打ってしまうからね。試合でも、どうアウトにするか観察したい」。打者として何かを得るというより、捕手としてどう抑えるか、に関心が強い様子だった。
★メッツ・ロデューカ捕手「イチローを出塁させない」
ナ・リーグで先発マスクをかぶるメッツのポール・ロデューカ捕手(34)はイチロー封じを誓った。「ア・リーグを抑えるためには、まずイチローを出塁させないこと。いろいろなコースや球種で的を絞らせないようにしたい。勝ってワールドシリーズの本拠地開幕権を取りたい」。地区首位を独走中でプレーオフ進出が濃厚とあって、勝利に執念をのぞかせた。
■MLB球宴アラカルト
◆通算勝利 ナ・リーグ40勝、ア・リーグ34勝、2引き分け。ア・リーグは97年から02年の引き分けを挟んで8連勝で、リーグ記録を更新中。ナ・リーグでは72−82年の11連勝が最長。
◆最多出場試合 S・ミュージアル、W・メイズ、H・アーロンの24試合。
◆通算最多安打 W・メイズの23安打。連続試合安打はM・マントルらの7試合連続。
◆最多登板 R・クレメンスの10試合。先発登板ではL・ゴメスらの5試合が最多。ちなみにゴメスは球宴最多の通算3勝を挙げている。
◆イチロー 通算5試合で12打数3安打、打率・250。安打は01、04、05年の第1打席にマーク。盗塁は1度(01年)。







